皆さま

 

自分の身の回りに、いてくれる人が

いるっていうだけで、どれだけ

ありがたいことなのかと、近頃

感じることがあります。

 

そんなことをこの物語が

教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「身の回りの人たちに感謝を送る物語」

~妹が受け止めてくれていた~

 

私には少々歳の離れた妹が

います。

 

妹は小さい頃から、不思議な言い回しですが

家族との関係が良好でした。

 

一方、私とはと言えば、両親との

関係はあまり良かったとは言えなかったのです。

 

率直に言えば、家族に対してどこか

素直になれなかったのだと思います。

 

そんな風に、過ごした幼少期でしたから、

どこかで何かを欲する気持ちが高まっていたのだと

感じます。

 

両親からもらうことができなかった愛情を

私の分までももらっていると思っていた妹を

どこかで羨み、憎んでいたのかもしれません。

 

妹からしたら、とんだ迷惑なお話しだとは

今ではわかります。

 

だから、幼少期の私は、妹と自分を比べて、

やっぱり、愛されていない、そんなことの

証拠を集めていたように思います。

 

その中で、妹に対してしてしまったことで、

とても後悔をしていることがあります。

 

妹が、健気に集めていた貯金箱の

お金をコッソリと私が盗ってしまったことです。

 

妹が硬貨の価値がまだわからない頃だったと

思います。

 

妹が見ている前で、私は妹の100円玉と

私の10円玉を交換するのです。

 

妹は、きっと恐らく私と遊べたような

気持ちになって、心通わせるような気持ちになって、

その意味を知らずに、ただただ喜んでいました。

 

「やったー、ありがとう」

 

それをいいことに、私は、妹の貯金箱のお金と

私のお金を交換することがやめられなくなったのです。

 

このときの私には、愛情が足りていなかったのかも

しれません。

 

どこかで、妹から溢れ出る愛情を

もらおうと必死になって行き着いた

方法だったのでしょう。

 

でも、そのことは、私を苦しめました。

それもそのはずです。

 

そんなことをしたところで、私の愛情が

増えるわけではないからです。

 

それから数十年が経って、私も妹も

大人へと成長としていきました。

 

私も大人になってから、愛情ってなんなのかに

気が付いていきましたので、ある意味で

とても苦しく感じながら生きてきたようです。

 

だからと言って、私が妹にしたことは、

許せることではありませんでした。

 

私は、社会人になり、初めての給料を

もらってから、何かと実家を訪れては、

妹の部屋の妹の机の上に、お小遣いと称し、

お金を置くようになったのです。

 

もしからしたら、数十年前の愛情を分けて

もうらうために、行った貯金箱のお金を

交換する行為、それの罪滅ぼしだったかも

しれません。

 

妹は、そんなこととはつゆ知らずに、

「ありがとう」

あの頃と同じ健気な笑みを浮かべる

だけでした。

 

そう、妹は、そんなことなど気にもとめずに

ただただ素直に受け止め続けてくれて

いたのです。

 

それこそ、私のネガティブな感情を

「そうなの、そうなの」と言って、

受け止めて、浄化してくれている気さえ

しました。

 

それからやっとこさ、どうにか

「私は愛されていた」ということに

気が付くことになります。

 

そんなことに気が付くと、そうして

身近な人から愛情をもらおうと必死に

なっていたことも、どこか笑える思い出にも

変わっていきます。

 

だから、私はこの経験を通して

思いました。

 

身近にいてくれる人というのは、

どれだけありがたいことなのかと。

 

もし、身の回りに誰もいなければ、

私が学んだように、感情を通して学んだように、

それを学ぶことだってできません。

 

私にとっては、両親はもちろんのこと

妹がいてくれたことで、多くのことを

学ぶことができたのです。

 

特にそのことを気が付くきっかけとなった

妹には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

「妹よ、淡々と受け止めてくれてありがとう」

「そして、あのときはごめんな」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。