皆さま
好きなことだけをやり続けるって、
たしかに憧れます。
でも、それをやるからには、きちんと
優先順位をつけて行うことも大切に
なってくるのです。
よくよく自分を知ることも大切ですね。
そんなことを鳥かごに入っているのが
似合わないフクロウが教えてくれました。
小動物の代表格リスは、少しだけ出てきます。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「優先順位をつけて生きる大切さを知る物語」
~フクロウの大切なこと~
奥まった森の中にフクロウが
住んでいました。
フクロウは、自信の体験を活かして、
様々な動物たちの相談を受けて、
アドバイスなどを行うことを仕事に
しています。
カウンセラーや占い師の要素が
入っているようなフクロウオリジナルの
お仕事でした。
フクロウは、この仕事にとてもやりがいを
感じています。
それこそ、自分の生きる意味そのものとも
思っているくらいでした。
フクロウは、夜になるとクライアントである
動物の家に向かって、静かに飛んでいきます。
フクロウの活動的にな時間である
夜こそが、相談業務のゴールデンタイム
だったのです。
その仕事も口コミなどで、とても人気が
でました。
フクロウは売れっ子のようになり、
来る日も来る日も夜になるとどこかへ
羽を広げて出かけてゆくのです。
フクロウはやりがいを感じている
この仕事に夢中になって取り組みます。
しかし、このままのペースで働き続けると
フクロウにとっては、あまり良くないことが
起きそうだったのです。
そんなある日の夜、いつものように
フクロウは、リスの家に行って、相談を
受けるお仕事をする予定でした。
ところが、この日の夜は、突然の
大雨と強風が吹き荒れていたのです。
リスもフクロウも残念でしたが、この日の
お仕事は中止となりました。
そうして、急に久しぶりにできた時間、
フクロウは、ゆっくりと休むことにしたのです。
いつもだったらお休みがあれば、お散歩や
山登りに出かけるフクロウでしたが、今日は
荒天なので、そうもいきません。
そうして、しばらくぶりに自分の身体を
まじまじと見て、驚きました。
なんと、羽を広げてみると、ずいぶんと
羽が抜け落ち、スカスカの状態だったのです。
フクロウは冷や汗をかきました。
「この状態で今日飛んでたら・・・」
「恐らくは、風に羽をとられて・・・」
「谷底・・・」
フクロウは、ブルブルっと首を振ります。
そうです、フクロウは、しばらくの間
忙しくなっており、羽の手入れを怠って
いました。
忙しくなる前は、毎日のように羽の手入れを
行っていて、日課にしていたのです。
ところが、忙しくなったことで、それらの
優先順位を一気に落としてしまいました。
もちろん、フクロウがやりがいを感じている
仕事はフクロウにとっても優先順位は
高くて当然です。
でも、そのまえにフクロウが忘れてならないのは、
自分の心と身体があってこそ、仕事ができるという
ことでした。
「優先順位をつけて生きる大切さ」
フクロウは、自分のボロボロになった羽を見て、
我に返るのです。
そうして、自分の身体をボロボロになるまで
酷使してしまったことを謝りました。
「これからは、優先順位をつけて生きていこう」
「身体と心があって、今の仕事ができる」
「忘れてはならないことだったんだ」
「教えてくれてありがとう」
フクロウは、あの日の夜、荒天となったことで
自分の命が救われた気がしました。
だから、誰が天気を作っているかなんて
わかりませんでしたが、空に向かって
感謝をしたのです。
「あのときは、ありがとう」
「おかげで、大切なことに気が付くことができました」
「優先順位をしっかりつけて生きます」
日々のメンテナンスのおかげで、
元気に戻ってきた羽を広げて、
今日もフクロウは相談者の元へ
飛んでゆきます。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。