皆さま

 

自分軸て生きるって、あちらこちらで

見かけるようになりました。

 

本当のところ自分軸で生きるって

いったいなんなんでしょう?

 

この物語がそのことを教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「自分軸で生きてみようと決意する物語」

~母との約束の意味~

 

私にはお母さんがいました。

 

お母さんと心通わせることが

できていたのかなと思えたのは、

ここ数年のことです。

 

その他の多くの時間は、なかなか

お母さんとは心通わせることなど

できずにいました。

 

それこそ、どうしていいものか

わからずにいたのです。

 

そんな母が私と約束したことが

ありました。

 

でも、それは約束と言っても母から

一方的に言われたことで、当時の

私はそのことが、よくわからなかったのです。

 

それが、

「人に迷惑をかけずに生きるのよ」

そんな風に言ったのです。

 

そのころの私と言えば、何かと

反抗的になっていまうところがありました。

 

大切なはずの母にも、他の家族にも

社会にも周囲の人間たちにも、そんな風に

反抗的だったのだと思います。

 

今思えば、そこにこそ自分が向き合う

ポイントがあったのだと思いますが、

そんなことに気が付くことはできませんでした。

 

「人に迷惑をかけずに生きるのよ」

 

でも、なぜそんな言葉が、母からの一方的な約束を

こんなにも印象的に覚えているのでしょうか。

 

それは、母からの最後に近い言葉でも

あったとは思います。

 

でも、本当は、そのことを心の底から

理解する必要があったからだと、今では

そう解釈しているのです。

 

「人に迷惑をかけずに生きるのよ」

 

「・・・」

「わかってるよ!」

「迷惑なんてかけてないよ!」

 

そんな風に強く言い返したのか、

当時のことは、よくよく覚えてはいません。

 

でも、そんな風に感じたのは間違いありません。

 

「最後の最後まで心配かけちまったなあ」

 

そんな後悔もあったかもしれません。

 

でも、その後、私自身、自信と向き合い、

自分の心ってなんだろうと、知っていくことで

理解しつつあることがありました。

 

それは、結果的には

「人に迷惑をかけても良い」

「人に迷惑をかけることだってある」

これが真実なのかなと私は、母との約束とは

裏腹に、そう感じていました。

 

「母ちゃん、俺は母ちゃんとの約束を」

「守れそうにないかもな」

「だって、生きてりゃ、そりゃあ迷惑かけるさ」

 

母ちゃん、いや、母がうなずいたような

気配がしたのです。

 

それでも、その言葉をどこかに忘れることなく

私は生き続けました。

 

時には、やっぱり人様に迷惑をかけたなと

想いながらも、生き続けます。

 

「やっぱり、人に迷惑をかけて生きているんだ」

「どうしたって、人に迷惑をかけて生きるしかないさ」

「母ちゃんが、迷惑をかけないために、誰とも関わるな」

「そんなことを言うはずはないしな」

 

そうして、私が生きていると、不思議なことが

起こるようになります。

 

仕事でもプライベートでも、健康面でも

家族とのことでも、「責任」という

キーワードが当てはまる出来事が

次から次へと起こるのです。

 

「責任」

 

そのことに気が付くと、母から

約束を言い渡されたときのことを

思い出しました。

 

それが、妙に納得することに

なっていきます。

 

「自分で責任を持って生きる」

 

それこそが、「あ」

 

「母ちゃん」

 

私は、そのとき、何かに気が付きながら

母の奥深くて、多くの体験をしたからこその

言葉だったのだと、そんな言葉を最後に

かけてくれたことに、涙が止まりませんでした。

 

「自分で責任を持って生きる」

それこそが、

「人に迷惑をかけないで生きる」こと

それに違いなかったのです。

 

他人任せや、社会のせいにして生きていれば、

やっぱり自分の人生に自分で責任を持てない、

そんな私が、そのまま生きていれば、それこそ

人には迷惑をかけてしまうことになる。

 

それに母は気が付いていたのです。

 

だからこそ、「責任を持って生きなさい」と

言わずに、

「人に迷惑をかけずに生きるのよ」と

言ってくれたのです。

 

そのことに気が付いてから、私の意識は

変わっていったように思いました。

 

どこかで母が応援していてくれたのかも

しれません。

 

何かを決めたり、行動をするときに、

「自分でこのことを決めて、責任を持とう」

そういう意識になっていきました。

 

最初は、勇気もいりましたが、そんな風に

生き続けていると、どこかで慣れていくものです。

 

もちろん、失敗と感じるような出来事もあります。

人に迷惑をかけたように感じることだって起きます。

 

それでも、自分で自分の責任を負って生きている限り、

やるべき対応もしてきます、謝罪だってします。

 

それは、もしかしたら「人に迷惑をかけている」

というように感じる人もいるかもしれません。

 

私は、あのとき、母との約束を思いながら

自分で責任を持つ生き方をしていったことで、

後悔をしてはいません。

 

お散歩をしながら、家族写真を眺めていると、

おかあさんといっしょだった、あの頃を思い出します。

 

「母ちゃん・・・」

「自分で答えを見つけるよ・・・」

 

それでも、私も弱きところもあるので、

母に聞いてみたくもなります。

 

「お母さん、僕は人に迷惑をかけずに生きているかな?」

 

うっすらと笑顔を浮かべる母が

そっとうなずいたような気がしました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。