皆さま

 

今回の物語は、とても伝えるのが

難しいなと感じたのですが、とても

大切なことだなあと思い、物語に

してみました。

 

あのエビが教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

海に行けなくても海の写真を見るだけで、

心が落ち着きますよね。

海ってすごいですね。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「心の眼を養い、真実を見極める物語」

~エビが信じたものとは~

 

海の中にはエビがいました。

 

エビは、最近周囲での変化に

気が付き始めています。

 

なぜだか自分以外のエビたちが、

どんどんと丸く大きく太っていっているのです。

 

このエビは、太ることもなく、やせることもなく

普通のサイズのエビでした。

 

普通のサイズのエビが海の中を

お散歩しているそんなある日の

ことでした。

 

急に水草から出てきた少々丸く太っている

エビにこんなことを言われます。

 

「君は太っていないね」

「もっと太ったほうがいいよ」

 

エビは、そう言われて不思議に思い、

少し太ったエビに聞いてみました。

 

「どうして、太ったほうがいいの?」

 

少し太ったエビは、目を丸くして

本当に知らないの?という表情を

浮かべて、教えてくれるのです。

 

「これから海の中の環境が大きく変わっていくんだって」

「それで、いろいろな海水魚がやってくるようになって」

「エビは、その餌になっちまうって話しなんだ」

「でもな、太ったエビは、楽園のようなところへ」

「連れて行ってもらえるんだってさ」

「だから、エビはみんな太るように努力しているってわけよ」

 

エビはその話を聞いて、ただただ

驚きました。

 

そんなこと全然知らなかったからです。

 

エビもそれを聞いて、いつもよりも

たくさん餌を食べることにしました。

 

そんな気持ちでいると、不思議と周囲の

エビたちがなんだかライバルのように

見えてきて、食事をするのにも焦りが

出てきたりします。

 

「本当なのだろうか?」

 

エビは半信半疑でしたが、餌を

多く食べ続けました。

 

そんな太ろうとしているエビのもとに

ユラユラとイカがやってきます。

 

「エビさん、エビさん、そんなに食べてどうするの?」

 

「太ったエビは、楽園に行けるらしいんだ」

「だから、必死で餌を食べているんだ」

 

「エビさん、とっても苦しそうだよ」

 

「いや、でも食べるしか助かる方法はないでしょう」

 

イカは、エビの眼を見て、しっかりと

伝えました。

 

「エビさん、その情報は本当なのかい?」

「たしかなのかい?」

「見るもの聞くもの、全てが真実とは限らないんだよ」

「いいかい?大切なのは心の眼で観ることなんだ」

 

「心の眼?」

 

「そう、言ってみれば、自分の心、自分の軸」

「それらを使って物事を観ることなんだ」

「そのときに、周囲からの情報はあまり関係しない」

「自分はどう感じるか?」

「自分はどうしたいのか?」

 

エビには最初、そのことが

よくわかりませんでした。

 

でも、なんだかそうしていると、

「無理して餌を食べたくない」

「無理やり太るなんて苦しいよ」

「太ったから楽園に行けるなんて、到底信じられない」

そんな純粋たる想いが湧いてくるように

なったのです。

 

でも、それを意識してみることで、

とある現実を見ることになるのです。

 

それは突然訪れました。

 

いきなり大きな網のようなものに、

多くのエビが捕らえられたのです。

 

その中に、あのエビもいました。

 

そうして、一瞬のうちに、海から

陸へと移動させられたのです。

 

エビが恐る恐る目を開けると、

大きな人間の手が見えます。

 

人間の手は、エビを掴んでは

選別しているようでした。

 

どうやら、丸々と太ったエビだけを

選別して、水槽に入れていっている

ようです。

 

そうです、丸々と太ったエビだけを選んで、

食用に人間が捕らえているのでした。

 

次々と太ったエビたちが水槽に入れられて

ゆきます。

 

いよいよあのエビの順番が回ってきました。

 

エビは大きな人間の手に包み込まれます。

恐怖心でいっぱいでした。

 

すると、次の瞬間、エビは宙を舞って

います。

 

「ぽちゃん」

 

そう音を立てて元居た海の中へ

戻ることができました。

 

途中で太るのをやめたため、

人間の選別から外れていたのです。

 

そのため、海に戻ることができました。

 

エビは喜びながらも、

「あのとき、イカの言うことを聞いて、心の眼を養っていなかったら・・・」

 

そう思い、ゾッとしています。

 

多くのエビが信じていた太れば楽園に

行けるという情報は、明らかに誤って

いたのです。

 

むしろ、太っていると、人間に捕まり、

食べられてしまっていました。

 

一見、情報というのは、なにが真実かは

わからなくなってしまうものです。

 

そのときに大切になるのが、自分の

心の眼です。

 

それを養うには、自分を深く愛して、

自分を深く知り、自分の責任で生きる

覚悟が必要になってきます。

 

そうすることで、多くの物事を

心の眼で捉えることができるように

なってくるのです。

 

それこそが、多くの情報から身を守り、

さらには、真実を見極めるために

大切なことです。

 

エビは、こうして生き延びることができ、

教えてくれたイカに感謝しました。

 

「教えてくれてありがとう」

「これからも自分の心の眼を養って生きていくね」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。