皆さま

 

こうして毎日物語を書いておりますと、

ふといろいろな人の人生に興味を

持つことがあります。

 

「あの人も物語を創造して生きているのだなあ」

 

そんな風に思うと、決してふたつとない物語を

創造しているのだと、尊い気持ちになります。

 

それと、自分が物語を創造しながら生きていると

自覚すると、やっぱり人生の主人公になれると

思うのですね。

 

そんなことを小動物の代表格リスが教えてくれました。

今回は、鳥かごに入るのが似合わないフクロウは、

出てこないようです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

-----------------------------------------------------------------------------

 

「誰の人生にも物語が存在すると知る物語」

~リスが歩んだ道のり~

 

人里からずっと離れた森の奥に

リスが住んでいました。

 

リスには、たくさんの家族が

います。

 

でも、昔は家族なんていなくて

一匹だけで生きていたこともありました。

 

そこには、リスだけのリスの物語が

あったのです。

 

リスは、小さい頃、家族と離れ離れに

なる経験がありました。

 

お父さんを早くに亡くしたり、お母さんが

失踪してしまったり、兄弟も気が付けば

いなくなっていったのです。

 

リスは、家族というものに触れる時間が

他のリスに比べて圧倒的に少なかったと

言えます。

 

だから、リスは、いざ自分が大人になったとき、

このまま一匹で暮らそうと思っていました。

 

そこには、このリスにとっては、

「家族は壊れゆくもの」

という、圧倒的な恐怖感を

伴った思い込みがあったからです。

 

できるだけ、「家族」というものから

離れて生きるようになっていきました。

 

でも、不思議なことにその恐怖感の

裏側には、リスにとっては信じられませんが、

「幸せな家族を築く」という

真逆の希望がかくれていたのです。

 

だから、このとき、リスにとっては

どのように物語を紡いでいくのか、

ある意味決定権がありました。

 

「家族が壊れるものだ」という

恐怖感があるから、このまま

一匹で生きていくという道を

進むこともできます。

 

「幸せな家族を築きたい」という

裏側に隠れた希望に気が付き、

それを勇気をもって進むという

道も選ぶことができるのです。

 

それこそが、リスにとっての

物語を創造していく大きな

分岐点とも言えました。

 

リスはそのころ、一匹で生きていましたが、

不思議と、お散歩中に他のリスの家族が

気になってみたりしたのです。

 

そのたびに、リスは、家族は壊れてしまうよ

そんな風に感じて、怖くなっていました。

 

でも、どうしても気になるのも

事実だったのです。

 

そうして、リスの生き方を大きく

変えていくことになるきっかけを

与えたのが、将来リスの伴侶となる

リスとの出会いでした。

 

この出会いのときも、やっぱりリスは

「家族は壊れゆくもの」と信じ込み、

恐怖感を感じています。

 

だから、伴侶となるリスと仲を深めることも

恐怖感が大きかったのです。

 

ここでも、リスは物語を選ぶことができました。

伴侶となるリスから逃げ出すこともできますし、

そのまま仲を深めていくこともできました。

 

リスは、勇気を持って、生きていて

初めてに近い形で、新しい家族を

迎え入れることになったのです。

 

それからだって、リスは伴侶との間に

子どもを持つこともも恐怖感を感じました。

 

そこでも選ぶことができたのです。

 

二匹という家族で暮らしてみるか、

多くの家族という形で生きていくのか、

リスの心の中では、

「いつの日か、多くの家族で生活してみたい」

そんな純粋な想いが生まれてきていました。

 

もしかしたら、それは小さい頃に

味わうことができなかった、純粋な

憧れや希望だったかもしれません。

 

そうして、リスは、自然と悩みながらも

多くの家族を持つことができました。

 

そこには、新しい物語を創造するたびに

大きな恐怖感も伴います。

 

でも、その代わりになのか、大きな

幸せを感じることができたのも事実でした。

 

リスは、多くの家族に囲まれて、

ただただ「ただいま」と言えば

「おかえり」と言ってくれる

ごくごく普通の家族生活を

噛みしめて生きていきます。

 

そんな風に、生きているものすべてには

物語が存在しているのです。

 

その物語を自分で選び、どうしていくのか

創造していっているのです。

 

ただなんとなく生きているような気がしている人も

いるかもしれませんが、そんなことはないと思います。

 

こうして意識してみると、自分が主役の

人生へと変化していくかと思うのです。

 

そうすることで、自分の人生、物語に

責任を持つようにもなります。

 

すると、この物語はどんどんと

面白いものになっていくと思います。

 

リスは、今日も家族に囲まれて、

「諦めずに生きてきてよかった」

そんな風に思い、普通の幸せを

噛みしめるのです。

 

【終わり】

------------------------------------------------------------------- 

執筆依頼なども承っております。

お問い合わせ・ご質問はこちらからどうぞ

------------------------------------------------------------------- 

この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。