皆さま

 

生きておりますと、多くの人に

出会います。

 

その人数は人によりますが、

誰とも会わずしてこの世に

生まれることはできません。

 

出会う人には、やっぱり意味が

あり、学ぶことがあるわけですね。

 

時には、そんな人たちに感謝の想いを

向けてみるのもいいかと思います。

 

お散歩や山登りが好きな

リスが、教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「出会った人たちにありがとうと言いたくなる物語」

~リスがここまで来た~

 

山の奥にある森の中に

リスがいました。

 

リスは、多くの体験をしてきた

長年を生きたリスなのです。

 

今日のリスは、何だか不思議と

いつものお散歩コースではなく

登山をするかのように、山の頂上まで

やってきました。

 

山の上では、ちょうど、夕日が沈んでいく

ところです。

 

オレンジ色に光り輝く太陽が、

地平線に吸い込まれていき、

リスの目の前を輝かせます。

 

リスは、そのゆっくりと吸い込まれていく

夕日を見ながら、自信のこれまでを

じっくりと振り返りました。

 

この世に生まれて、あの両親のもとに

生まれて、ぶつかることもあったし、

なんで、私を生んだの?と嘆くことも

ありました。

 

兄弟がいても比べらることも多くて、

私だけを見てと思うこともありました。

 

もちろん、辛いこともあったけど、

そこにあったのは、全て学びだったのです。

 

ぶつかり、辛い言葉を聞き、自分だって

辛いことを相手にして、やっぱり何かを

学んでいました。

 

他のすべてのリスや動物たちと

何もかもがうまくいっていたわけでは

ありません。

 

時には、リスの優しい気持ちに反して、

そこに攻撃してくるものもいました。

 

それでもグッと我慢したこともあります。

 

攻撃をされることの大変さ、

傷つくことの辛さを、身を持って

体験することもできました。

 

両親からかけられた言葉に、言葉を

失ったこともあります。

 

そのあまりに痛烈な言葉を聞き、

言葉の大切さだって学びました。

 

リスは、そうして学びつくしていたのです。

 

身を持って、相手という自分以外の

存在がいたからこそ、学ぶことができたのです。

 

時には好ましくない相手も現れます。

リスには今だからわかりますが、それだって

悪役を買って出て、リスに教えてくれていました。

 

そんなこともありました。

 

いよいよ、夕日が地平線に隠れようと

します。

 

先ほどよりずっとあたりの光は

弱まってきていました。

 

リスは、多くの長年の体験を

振り返ってきています。

 

そうして、何かが腑に落ちていたのです。

 

学んできたことは、わかってきたけど

いったい私は何を学んでいたのだろう?

 

リスの目には気が付けば、感情の豊かさが

涙となって溢れ出てきていました。

 

そこに小さくなった夕日が、暖かな

オレンジ色で輝かせるのです。

 

その瞬間、リスは一気に何かが

腑に落ちました。

 

「愛だ」

「私は、長年をかけて愛を学んでいたんだ」

 

リスは、納得したかのように、

完全に落ちかけている夕日を

目を細めていました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。