皆さま

 

ネガティブな感情が湧いてきている人、

いらっしゃるかもしれません。

 

もちろん人それぞれですが、

それこそ手放して楽に生きるチャンスとも

言えます。

 

登山で良く見る大きな石が、

淡水魚が泳ぐ川に落っこちて、

そんなことを教えてくれました。

 

関係ないですが、川には海から

海水魚がやってくることもありますね。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「今感じるネガティブな感情は、手放すチャンスな物語」

~石がゴロゴロ川を流るる~

 

山で静かに佇む大きな石が

ありました。

 

石はこのままの環境で、在り方で

生き続けたいと思っていましたが、

そうもいかなかったのです。

 

まるで何者かに押し出されるかのように、

ある晩に降った大雨で、流され、山から

流れの速い川へその環境を変えていきました。

 

大きな石でしたが、川の水量もあり、

ゴロゴロゴロゴロと音を立てながら

転がっていきます。

 

大きな石は、何事もなく転がっているかの

ように見えますが、内心、とても不安や

恐怖感を感じていました。

 

「このまま僕の身体は削られて、割れて何も残らないのではないか?」

「川に落ちたことで、僕の価値は、どんどんなくなっていくのでは?」

「あのまま山で静かに暮らしていれば、こんなことにはならなかった」

 

他にも山で静かに暮らしていたころに、

感じた恐怖感や不安だったことなどを

なぜだかゴロゴロ転がりながら、石は

思い出していたのです。

 

「どうして今更?」

 

石は、そんな風に疑問に感じましたが、

湧いてくるものは湧いてきます。

 

石にはどうしようもありませんでした。

 

石はゴロゴロと川の中を転がっていきながら、

何もすることもないので、その不安や恐怖感、

自分から湧き出るネガティブな感情と

生まれて初めて向き合うことにしたのです。

 

そうして、向き合い続けて、しばらくの時間が経つと、

石は、もっと大きな石にぶつかったりして、衝撃を

感じていました。

 

その瞬間に、石は、どうして自分が不安な気持ちを

感じているのか、恐怖感を感じているのかに

気が付いていたのです。

 

大きな衝撃と共に、大きな気づきを

もたらしていました。

 

その大きな要因のひとつが、石の両親との

別れにあったのです。

 

両親と石は、山で3つ仲良く佇んで

いました。

 

でも、両親はいきなり人間たちに

連れて行かれてしまったのです。

 

たまたま、子どもである石は、助かりましたが、

その別れは衝撃的でした。

 

何しろ両親は、何かの材料になるのか、

その場で人間たちに機械で、細かく

砕かれてしまったからです。

 

そんなことから、石は、

この世は安心安全な場所ではない、

そんな風に感じるようになりました。

 

そういったことに、石は、真剣に

心から向き合うことになったのです。

 

それは、それは石にとって勇気の

いることでした。

 

そうして、そのことに気が付き、

大きな気付きとなって、石に

もたらされるのです。

 

その衝撃によって、石は、さらに

小さくなっていきました。

 

「このまま粉々になくなってしまうのでは?」

という恐怖感もありましたが、

どちらかというと、石は自分が

軽くなっていくように感じるのです。

 

だからこそ、そのまま川の中を

ゴロゴロと転がっていきました。

 

そうして、最後に「カチン」と

音がします。

 

その瞬間なのか、直前なのか

石は、「生きているだけで幸せだったんだ」

そんな風にふと感じました。

 

そうして、石は最後にまた衣を剥がすように

身を小さくしたのです。

 

それは、石とは思えないほど、

なぜだか柔らかそうで、ピカピカと

純粋に光っている何かでした。

 

もう、石とは思えないのです。

 

そうして、石は、自分の姿を

見ることはできませんが、

何かを感じていたようでした。

 

「あ、こうなるために、今までの生きる道のりがあったんだ」

 

石は、辛い経験をしてきました。

それで、山の上でどうにか静かに

佇んでいたのです。

 

でも、それを自分自身が心のどこかで

良しとしていませんでした。

 

そのことから、大雨で川を流れるという

強制的に環境を変えることになります。

 

そうして、自分自身と向き合うように

なるのでした。

 

大きな気づきが訪れる度に、大きな

岩にぶつかり、自分の身を削り、

軽くなって、軽く転がるようになって

いくのです。

 

そうして、自分の幸せへと進んで

ゆきます。

 

湧きあがるネガティブな感情は、

お知らせなのだと、石は、理解するように

なりました。

 

その度に、石は、手放すチャンスだと

信じて、向き合い、ネガティブな感情、

エネルギーを手放してゆきます。

 

そのおかげで、身体を小さくしながら

身軽に生きていくようになりました。

 

最後の最後に出てきた柔らかそうな

輝く何かの正体はわかりませんが、

それはとても純粋なものだったようです。

 

石は川での旅を終えて、言いようのない

感謝の気持ちで溢れていました。

 

「ありがとう」

 

川の中で石は、静かに光輝くのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。