皆さま

 

幸せに生きていこうとすると、

時には、なんだか進まないなあと

感じることがある場合もあります。

 

それは、自分を否定していたり

自分を責める癖が抜けていないと

起こりやすいように思います。

 

そんなことを春休み直前のリスが

教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「自分を絶対に幸せにする物語」

~リスの目が覚めた~

 

草木が生い茂る森の中に

リスがいました。

 

リスは、毎日毎日生きています。

朝起きて、お散歩をして、ご飯を

取りに行って、いろいろな動物たちと

お話しをするのです。

 

そうして、疲れて夜は眠ります。

 

そんな一見なんてことないとも言える

日々を送っていました。

 

でも、それは、毎日を生きている、

ただそれだけで、本当は充分なのです。

 

毎日を生きることこそかけがえのないことで、

奇跡のようなことでした。

 

当のリスは、そのことに気が付いていません。

 

朝起きることができても、ご飯を取りに行っても、

美味しいご飯を食べても、リスの仲間や他の

動物たち、時には木々たちとお話しをしていても、

どこかで不足感を感じていたのです。

 

「自分は何かが足りていないのではないか」

 

リスはそんな漠然とした不足感を

感じていました。

 

そんな自分のことを、心のどこかで

リスは否定していたのです。

 

「そんなことではいけない」

 

リスは心優しいのですが、どうしても

その自分を否定する癖が抜けませんでした。

 

すると、周囲で起きているなんでもないことが、

なぜだか「自分を否定すること」につながって

しまうのです。

 

そうして、思考は、そのことをどうにか

肯定しようと理由を探します。

 

リスが、ご飯を口いっぱいに入れて、

木の上を疾走しているときのことでした。

 

前方に小さな鳥の赤ちゃんが、突然

現れたのです。

 

リスは驚き、なんとか衝突を避けようと

方向転換をしました。

 

なんとか危機一髪で鳥の赤ちゃんとの

衝突を防ぐことができたのです。

 

しかし、その後、鳥の赤ちゃんの親が

巣から出てきました。

 

なぜだか、リスは、その親鳥に

こっぴどく怒られたのです。

 

でも、本当は、急に出てきたのは

鳥の赤ちゃんでした。

 

でも、リスは、自分を否定する気持ちが

強かったこともあり、何も言い返すことも

できずにいます。

 

そうして、「ごめんなさい」と親鳥と

鳥の赤ちゃんに謝りました。

 

リスがその後、家に帰りながら、

なんだかモヤモヤと腹の底から

湧きあがる何か嫌なものを感じています。

 

それをどうにかしようとするかのように、

リスが眠りに就こうとして、思考がグルグルと

巡りだします。

 

「謝った僕は、偉かったじゃないか」

「これで丸く収まるならそれでいいじゃないか」

「鳥の赤ちゃんも怪我無くてよかっただろう」

「あそこで言い返したら、親鳥に攻撃されていかもしれないしね」

 

リスは浅い眠りに入りました。

 

なんだか、眠りながらも思考がグルグルと

巡り、自分をかばってくれているような

気さえしています。

 

「もう嫌だ!」

「もうこんなしんどい思いしたくない」

「絶対に幸せになってやる!」

 

それは、眠りながらの心の

叫びでした。

 

そう、思考はグルグルと巡って、

リスが否定しようとすることを

どうにか、理由を探してきて

肯定して、リスの心を守ろうと

していたのです。

 

その後、浅い眠りからリスが

目を覚ましました。

 

目を覚ました瞬間でした。

 

「あ、僕の思考は自分を否定することから守ってくれていたんだね」

 

リスにとって大きな気づきと

なったのです。

 

その通り、リスは目を覚ましました。

 

「もう、自分のためにそんなことはさせたくない!」

「絶対に幸せになってやるんだ!」

「そのためには、自分を否定することは必要ないんだ!」

 

いつも柔らかなイメージのリスからは、

想像もできない強いエネルギーが

こもった決意でした。

 

リスの心は自分を否定することを

止めていったのです。

 

幸せになるために不必要な

ネガティブなエネルギーを手放しました。

 

そのおかげで、思考が別のことに

使えるようになり、なんだかとても

生きるのが幸せに感じるようになりました。

 

リスは、巡り巡って、今や

自分をこっぴどく怒ったあの親鳥に

感謝をしているのです。

 

「あのとき、僕の目を覚ますきっかけを作ってくれてありがとう」

 

リスは、今日も元気よく

木々の上を疾走してゆきます。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。