皆さま

 

人生を生きていくと、いろいろなことが

当たり前ですが、起こります。

 

もちろん嫌だなあと思うことも中には

あるわけです。

 

そのときに逃げ出すこともできますし、

真正面からぶつかることもできます。

 

その他にも、これは上級テクニックですが、

都合よく解釈を変えるということもできるのです。

 

起きた出来事の解釈を変える?とは

どういうことでしょう?

そして、どうして楽しく生きられるのでしょう?

 

そんなことを庭作りにもよく使われる

チューリップが教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「都合よく解釈を変えると人生楽しくなる物語」

~売れないチューリップの球根~

 

お花屋さんにある土の中に

入っているチューリップの球根が

ありました。

 

チューリップの球根は、早く誰かに

買ってもらって、育ててもらい、

芽を出し、花をつけるところを

見てもらいたいと願っています。

 

それには、なるべく早く

買われる必要があったのです。

 

ところが、チューリップの球根は

興味を示してもらうことは多々ありましたが、

どうしてか中々売れることができませんでした。

 

他の花や種などは、どんどんと

売れてゆくのにです。

 

チューリップの球根は、もしかして

自分は誰かに必要とされていないのでは

ないかと、自分自身を疑ってかかっていました。

 

でも、そんなことをしていたら、

美しいチューリップの花を咲かせるために、

悪影響を与えると考えたのです。

 

売れないチューリップの球根は、

自分が売れないのは自分に魅力がなく

誰からも必要とされていない、と

感じていました。

 

でも、その解釈を変えることにしたのです。

 

そう、チューリップの球根は、成長を

止めることなどできず、もうそろそろ

芽を出そうとしていました。

 

きっと、自分がチューリップの球根として

売れないのは、この場所で芽を出し、

花をつけてゆく、その成長を見てもらうことで、

チューリップとしての生き様を見せるために

起きていることなのだと、解釈を変えたのです。

 

そうして、花が咲いたとき、売れるか売れないか

わからないけど、きっと、そのとき、多くの人たちに

チューリップの花を見せることができるのだと、

そんな風に自分の未来を想像しました。

 

もしかして、チューリップの球根がこのまま

売れずに、そして、心を腐らせて、どうせ売れない、

どうせ必要とされていないと、思い続けていたら、

本当に花を咲かせることなく、球根が腐って

しまっていかもしれないのです。

 

でも、解釈を変えたことで、チューリップの球根は

急に自分の未来が開けたような気がしました。

 

その通り、自分が売れずにここに残っていることに

意義を見つけることにもなったのです。

 

そうして、チューリップの球根は、その解釈の通り、

そのお店で芽を出し、多くの人たちに成長を

見守られ、立派な花を咲かせました。

 

そのときに、チューリップは思いました。

 

「あのとき、腐らず、自分に起きている出来事の解釈を変えて本当によかった」

 

立派な花を咲かせたチューリップは、

ここまで成長できたことを、振り返り、

自分を労います。

 

すると、不思議なことに、ずっと売れなかった

チューリップは、大切な役割を果たすために

おじいさんに買われてゆきました。

 

おじいさんは、家に帰り、長らく一緒に

添い遂げた、妻であるおばあさんに

プレゼントをしたのです。

 

そこには、語りつくせぬほどの

ふたりの間にある、チューリップを

見ると思い出す思い出がたくさん

ありました。

 

老夫婦の間に、あのチューリップの花が

あることで、多くの想いの詰まった思い出話しを

することができたのです。

 

チューリップは、その老夫婦のお話しを

聞きながら、自分が球根の状態で

売れなかった理由が、なんとなく

理解できた気がしました。

 

「やっぱり、あのとき、解釈を変えて楽しく生きることができて良かった」

「そのおかげで、こうしてこの老夫婦のお役に立つこともできたのだね」

 

「ありがとう」

 

チューリップは花を落とすその瞬間まで、

自分の価値を信じ、生き続けました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。