皆さま

 

人生を楽しく幸せに生きる極意の

ひとつに、嫌なことを軽く捉えるというものが

あるなあ、と感じています。

 

最初は難しく感じますが、やっていくと

とびきり人生が楽しくなっていきます。

 

イカが海の中から教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「嫌なことも軽く捉えると、人生楽しくなる物語」

~イカの自由遊泳の時間~

 

海の深いところにイカが住んでいました。

 

イカは、普段は穴の中などに

隠れながら暮らしていましたが、

周囲が静かになってきたころ、こっそり

出てきて、海の中を自由に遊泳することを

楽しみにしていたのです。

 

今日もそんな風に快適に、イカは海の中を

ユラユラと自由に遊泳していました。

 

そこで、イカは思いも寄らないことを

仲間のイカから聞くことになります。

 

「たまに、海の上の方から網が入ってきて、沢山の海水魚が捕らえられることがあるらしいぞ」

 

イカは、それを聞いて、「まさか」と

思いましたが、確かに最近会わなくなった

海水魚やイカの仲間がいるなあと

思っているのです。

 

そして、イカはそれを聞いて怖くなりました。

 

「この大切な自由遊泳時間を止めて、岩陰に隠れていた方がいいんだ」

 

イカは、その日から自由に遊泳することを

止めて、岩陰でひっそりと暮らすようになったのです。

 

イカは、なんだか生きていても

楽しいと感じることがなくなってしまいました。

 

それもそのはずです。

毎日、何かに恐怖感を抱いて

生きているからです。

 

そんなある日、イカの様子を聞いて

心配になったタコが泳いでやってきました。

 

イカはすかさず、タコのことを心配しました。

 

「そんな泳いできて大丈夫かい?」

「網にかかったら大変だぞ」

 

タコは、そんなことは気にも留めない様子で、

イカに墨ではなく言葉を送りました。

 

「もちろん、網にかかる可能性はあるだろうし、他の海水魚に襲われることもある」

「でもさ、イカさんさ、怯えて、このまま生きていって、楽しいかい?」

 

「楽しいか楽しくないかより、こんな危機で、自由に泳ぐなんてどうかしてるさ」

 

珍しくイカは、声を荒げます。

 

でも、タコは、イカに伝え続けました。

 

「もちろん、網にかかることも海水魚に襲われることも、嫌なことだとも思うよ」

「でもね、そのことを嫌なことだと重く捉えていると、本当に嫌なことばかりが起きやすくなるんだよ」

「だから、そう、一見、嫌だなあと思うことを、そんなこともあるかもしれないけど、今を楽しく生きよう」

「そんな感じにね、軽く捉えるようになると、とても生きることが楽しくなるんだよ」

「イカさんは、そんな僕がバカみたいに見えるかもしれないけどね、僕はそれでいいと思っているんだ」

 

イカは、「もういい加減にしてくれ」と言って、

タコを追い返してしまったのです。

 

でも、イカは、どこかでタコが言っていた

言葉が引っかかっていました。

 

「軽く捉えて、楽しく生きる」

 

それから少しずつではありましたが、

イカの行動や気持ち、考え方に

変化が現れてきたのです。

 

「このまま岩陰に隠れていたって、何が起きるかわからない」

「だったら、まあ、何か起きるかもしれないし、起きないかもしれない」

「だから、今を楽しむためにも、大好きな自由遊泳を再開してみよう」

「だって、どうなるかなんて、誰にもわからないんだから」

 

そうして、イカは、習慣にしていた

自由遊泳を再開したのです。

 

イカが泳ぐ姿は、不思議と以前よりも

軽やかに感じるのは、偶然ではないかもしれません。

 

「海水魚に襲われる時は、自分の美味しさがバレたんだな」

「網にかかる時は、その先は、もしかしたら楽園かもしれない」

「少しバカみたいだけど、重く捉えず、軽く捉えて楽しんでみよう」

 

イカの生き方は、ずいぶんと大きく

転換していったのです。

 

イカは、大切なアドバイスをくれた

タコに謝りたくなりました。

 

それと同時に感謝も伝えようと

決めたのです。

 

「タコさん、あのときはごめんね、そして教えてくれてありがとう」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。