皆さま

 

真面目でがんばり屋さんの

人たちは、ついつい人様に

相談することを後回しにしがちです。

 

そうです、優しい人たちですからね。

 

でも、身近な人にこそ相談をしてみると

お互いにとって良きこともありそうです。

 

農家で育つピーマンが教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「身近な人に相談するとお互い安心する物語」

~二個のピーマン~

 

苗になっている二個のピーマンが

いました。

 

二個のピーマンは隣り合って、

並んでなっています。

 

片方が大きく成長すると、

その後もう片方も同じくらい

成長する気の合うピーマンでした。

 

そんな二個のピーマンでしたが、

ある時から、片方のピーマンに

変化が出たのです。

 

片方のピーマンだけ、なぜだか

実に空気を入れられたかのように

膨らみ始めたのです。

 

その変化は片方のピーマンにだけ

現れました。

 

それ以外の成長は、二個のピーマンは

一緒に変化してきましたが、こればかりは

片方だけだったのです。

 

膨らんでいない方のピーマンは、

そのことが気になっていました。

 

本当は膨らんだピーマンに、

どうしたのか?聞きたかったですが、

きっと話してくれると思い、何も

聞かずにいるのです。

 

でも、膨らんだピーマンは、一向に

何も話してはくれませんでした。

 

それどころか、どんどんと膨らみは

大きくなるばかりです。

 

膨らんだピーマンは、膨らむだけでなく、

色もくすんでいるように見えました。

 

膨らんだピーマンは、いよいよ自分のことが

心配で不安になってきています。

 

すると、ある日、膨らんだピーマンにお客さんが

やってきます。

 

それは、小鳥でした。

 

小鳥は膨らんだピーマンの耳元で

そっと囁きます。

 

「溜め込まないで、大切な身近な仲間に相談してごらん」

 

膨らんだピーマンが言われたのは、

これだけでしたが、もう、その後は、

何かが崩壊したかのように、何かが

溢れ出てきたようです。

 

膨らんだピーマンは、意を決したように

隣り合うずっと一緒にいる膨らんでいない

ピーマンに話し始めました。

 

「実は、相談したいことがあるんだ」

膨らんでいないピーマンは、黙って

膨らんだピーマンの話しを聞いています。

 

「僕は地面から流れてくる栄養を摂るのが苦手なんだ」

「今まではずっと追いかけるように、がんばって栄養を摂っていたけど」

「本当は、栄養を摂るタイミングを少しだけ譲って欲しいんだ」

「なんとか同じように成長しようと、君が栄養を摂った後、必死で吸い込むんだけど、辛くて・・・」

 

黙って聞いていた膨らんでいない

ピーマンがようやく口を開きました。

 

「なんだ!そんなことだったの?」

「もちろん!今度は栄養が流れてきたら、君に譲るよ!」

「というか、相談してくれてありがとう」

 

膨らんだピーマンは、あまりに

話しがスムーズに進んで驚きました。

 

「あ、え、いいの?」

「ありがとう」

「相談したらすごく楽になった」

 

「相談された方もずっと楽になったよ」

「ずっと気になっていたから」

 

二個のピーマンは、久しぶりに

笑い合いました。

 

そうして、膨らんだピーマンの

膨らみや色のくすみは、みるみるうちに

戻っていくのです。

 

膨らんでいたピーマンが相談をしたおかげで、

栄養の摂り方にもバランスが取れていきました。

 

どちらも辛くなく、無理することなく

それからは二個同時に同じような

ペースで成長を果たすのです。

 

膨らんでいたピーマンは、相談してみたらと

アドバイスをくれた小鳥に感謝をしました。

 

「ありがとう」

 

そうして、二個のピーマンは、お互いに

相談し合えたことで、さらなる成長を遂げ、

お互いに感謝をし合うのです。

 

「ありがとう」

「これかもよろしくね」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。