皆さま

 

時折、自分の回りを見渡すと

この時代を共に生きる人たちが

いるのだなと、感じます。

 

決して私たちはひとりでは

ないのですね。

 

いやあ、奇跡のような尊い時間を

過ごしているのですね。

 

そんなことを山に住む二本の木が

教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「今の時代を共に生きる人はかけがえのない物語」

~木々の絆、結びつき~

 

雲の近くまでそそり立つ

山々がありました。

 

その山のひとつには、

二本の木がひっそりと生えて

いるのです。

 

二本の木は、その山で朝が来て、

昼を迎えて、夕日を見送り、月を

出迎える、そんな日々を送って

いました。

 

そんな日々を二本の木は、お互いに

特に幸せだとか、そんな風には思わず

ただただ、日々を送るのです。

 

でも、ある日のことでした。

 

二本の木が聞いたこともないほど

大きな音が鳴り響いたのです。

それは、まるで地球の怒りのように

激しいものでした。

 

実際に地響きの様に、山全体、

いえ、地球全体が揺れているのです。

 

二本の木は、初めての経験に驚き

少しはたじろぎました。

 

その後、しばらくすると、赤く燃え盛る

何かが山全体を覆っているのが、

二本の木にも見えます。

 

そう、二本の木が住む近くの山で

噴火のような現象が起きていたのです。

 

それをきっかけに二本の木の環境も

大きく変わって行きました。

 

以前は朝昼晩、四季、天気、などの

変化がありましたが、それ以上に

変わった行ったのです。

 

でも、二本の木はずっと一緒にいられました。

 

多くの木や他の生き物だって、

噴火によって燃やされ、その姿を

消していったのです。

 

それでも、この二本の木は生き残り、

しかもそのまま一緒にいることが

できました。

 

二本の木は、その激動とも言える

大きく変化していく山々、お空の色、

新しい土、それらをひとつひとつ

体験していくのです。

 

二本の木は、その一見災難とも思える

出来事に悲観することもありました。

 

それでも、一緒に生きているからこそ

なぜだか懐かしく、これからに希望を持つことも

できたのです。

 

それは、災難に見えることにも

二本の木にとってもこれからに

希望を持てるような出来事もありました。

 

二本の木の住む山には多くの人間も

訪れます。

 

心優しき人間は優しく二本の木に

触れて力を共有してくれたりもしました。

 

でも、中には木を伐採していく

人たちも増えていたのです。

 

もちろん、人間たちも生きていくため

木を伐採することもあります。

 

それでも二本の木は、その驚くべき

伐採のスピードに恐怖感を覚えたのです。

 

そんなことも今回のその噴火のような

出来事で、多くの人間がやってくることは

なくなりました。

 

もちろん、優しき人間が来なくなって

しまったことは、二本の木にとっても

寂しいことでもあります。

 

でも、こうして大きな時代が変わってゆくような

出来事が起きた後というのは、辛いと感じることも

よく起こるのです。

 

そのことは、二本の木も、自然の産物として

自然の摂理としてなにか知っているようでした。

 

これからも二本の木は、その激動の

変化が起きる山々を見ていきます。

 

それは、なにかいつか約束をしていたかのように、

片時も離れることなく一緒にその時を過ごすのです。

 

それは、二本の木にとって尊い時間と

なりました。

 

今日も大きく変化した山々、空を見上げて、

二本の木は、寄り添いながら時を過ごすのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。