皆さま

 

目の前にいる人こそ、自分に

いろいろと教えてくれていたりします。

 

どうしても目の前に現れる人、どうしたって

毎日のように会う人、いろいろな人が

います。

 

嫌だなあと思うこともあります。

でも、その意識を学んでいると

変えてみると、見える世界が

変わっていくのですね。

 

饅頭とお茶が教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「目の前の人から学び感謝する物語」

~饅頭にはお茶が合う~

 

とあるお宅に饅頭とお茶が

ありました。

 

このお宅のお母さんは、おやつに

饅頭とお茶を合わせていただくことを

楽しみのひとつにしています。

 

でも、饅頭は自分を大切にして

いませんでした。

 

「どうせ、お母さんも飽きて他のおやつに手を出すさ」

「僕は、結局はお茶のお供なだけさ」

 

そんな風に饅頭は、思っているのです。

 

そうして、毎日のおやつの時間に

会うお茶との間でも、なにかうまく

いかないことが多くなってきました。

 

お茶は純粋に、いろいろなおやつと

組み合わせることを願っているのです。

 

だから、お茶は悪気なく

「今度はどら焼きと一緒に飲まれてみたいな」

「和菓子だけでなく、洋菓子に合わせたらどうだろう」

そんなことを饅頭と会う度に

言っていました。

 

だから、饅頭は、それを聞いて、やっぱり

「お茶は、僕のことなんてどうでもいいんだ」

そんな風に思っているのです。

 

自分を大切にしていないと、

目の前の相手から大切にしていない

現実を教えられる、そんなことが

饅頭とお茶の間にも起きていました。

 

饅頭はいつしか、お茶と会いたく

なくなっています。

 

それは、会う度に、自分が必要ないと

思ってしまうからです。

 

でも、そんなことは気にも留めず

お母さんは、決まって毎日饅頭とお茶を

楽しみました。

 

お母さんは、饅頭とお茶を

楽しみながら、それぞれに

満面の笑みを浮かべて話しかけます。

 

「幸せだわ」

「お饅頭もお茶も、最高に美味しいわ」

「至福のひとときを与えてくれて、ありがとう」

 

そう言われたお茶は、ポッと

頬を赤らめるように、幸せそうな

表情を浮かべました。

 

饅頭は、その様子を見ながら、

「あ、そうか」

何かに気が付いたようです。

 

「僕は、目の前のお茶から教えてもらっていたのかもしれない」

「それは・・・」

「自分を大切にしよう」

「そういうことだ」

「僕が自分を大切にしていないから、目の前のお茶が・・・」

「自分を大切にしろよー!」

「そう、教えてくれていたんだね」

 

饅頭は、心の底から腑に落ちた

ようでした。

 

「僕は、自分を大切にする」

「毎日、お母さんに美味しく食べられていて」

「どれだけ幸せだったのだろう」

「毎日、お茶から教えてもらって」

「どれだけ幸せだったのだろう」

 

「いつも美味しく食べてくれるお母さん」

「ありがとう」

「いつも自分を大切にしなさいと教えてくれたお茶さん」

「ありがとう」

 

それから、饅頭は、誰よりも

何よりも自分を大切にすることに

しました。

 

すると、不思議ですが、饅頭は

今までよりもずっとずっと幸せを

感じながら生きられるように

なったのです。

 

「ありがとう」

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。