皆さま

 

不安に感じるとき、なんだか怖いとき、

なかなか大丈夫なんて思えなかったり

します。

 

大丈夫と信じていると、どんな世界を

生きることができるのでしょう?

 

お煎餅が教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「大丈夫と信じている世界を知る物語」

~お煎餅が割れた~

 

お煎餅を作って、焼いて、売っている

その土地に根付いたお煎餅屋さんが

ありました。

 

お煎餅は、毎日焼かれて、売られて

いきます。

 

そこに立派な分厚いお煎餅が

いました。

 

立派なお煎餅は、自信満々の

様子です。

 

「これから売られて、バリっと食べられてやろう」

「きっと、食べた人は喜ぶぞ」

 

そうして、立派なお煎餅は売られていくのを

楽しみにしていました。

 

ところが、立派なお煎餅は、これから

売り場に並ぶのかと思いきや、まさか、

またお煎餅作業場に戻されたのです。

 

「あれ、え、なんでだ?」

 

立派なお煎餅は、いつもとは

違う状況に不安を感じました。

 

しばらくの間、立派なお煎餅には

何も起きません。

 

そこで、立派なお煎餅は、

「不安になってい続けても仕方がない」

「不安でい続けていたらせっかくの味だって、固さだって落ちてしまう」

そう考えました。

 

「絶対に大丈夫!」

 

立派の煎餅は、とても不安でしたけど、

そのままい続けるのではなく、そのように

意識の向きを変えることにしたのです。

 

すると、いよいよ、立派なお煎餅が

いつものお煎餅職人の手に取られました。

 

「いったい、どうなるんだろう?」

「でも、絶対に大丈夫!」

 

立派なお煎餅の目の前には、なんと

大きな木槌のようなものが見えます。

 

一瞬、立派なお煎餅は、捨てられることを

覚悟しました。

 

「でも、でも、絶対に大丈夫!」

 

立派なお煎餅の中心部に、

大きな木槌が振ってきます。

 

「あー!」

 

「バキ」

 

立派なお煎餅は、見事に

割れてゆきました。

 

一口大の大きさに、バラバラに

なったのです。

 

「あ、大丈夫って思ったけど、廃棄されるのか・・・」

「いやいやいや、絶対に大丈夫!」

 

バラバラになったお煎餅は、

そのまま袋詰めにされました。

 

「うん、これはゴミ袋か?」

お煎餅は首を振ります。

 

「絶対、絶対大丈夫!!」

 

袋詰めにされて、静かな時間が

しばらく続きました。

 

小声で、お煎餅は、言い続けています。

「絶対、大丈夫!」

「絶対、大丈夫!」

 

すると、バラバラになったお煎餅が

手に取られます。

 

いつもの女将さんの声がして、

「ありがとうございます」と

聞こえてくるのです。

 

「あれ、売られた」

 

そう、バラバラになったお煎餅は、

見事に売られていきました。

 

その後、袋が開けられて、

バラバラになった一口大のお煎餅が

いよいよ食べられることになったのです。

 

バラバラになったお煎餅は、どうやら

「割れ煎餅」として、あえて割られて

売られていきました。

 

この昔からのお煎餅屋さんには、

古くからのお客さんがいたのです。

 

立派すぎる分厚いお煎餅だと

最初の一口が大変との声が

ありました。

 

それで、敢えて、立派なお煎餅を割って、

割れ煎餅を作った、そういうわけだったのです。

 

割れ煎餅となって、美味しく食べられた

お煎餅は、そのことを理解して、とても

うれしく思いました。

 

「美味しく食べられて、うれしいよ」

「大丈夫って信じ続けて、良かった」

「そんな自分にありがとう」

 

立派なお煎餅は、割れ煎餅となって

とても充実の生命を楽しみました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。