皆さま

 

人生には辛いと感じることも、

ネガティブに感じることも、

いろいろ起きますよね。

 

それは、起きないようにしたって

起きます。

 

辛い時、辛いって思い続けていると

しんどいです。

 

ネガティブな感情に浸り続けても

しんどいです。

 

では、そんなとき、どうすると

良いのでしょうか?

 

筆ペンが辿る運命が教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「意識の向きを変える大切さを知る物語」

~筆ペンが辿る運命~

 

とある筆箱に筆ペンが

所狭しと入っていました。

 

この筆箱には、持ち主がいます。

持ち主は、自分に合ったペンや

鉛筆など、その用途に合わせて

取り出します。

 

その中の筆ペンは、使用頻度が

低く、サブ的な位置で持ち主に

使われていました。

 

筆ペンが持ち主に使われるのは、

手紙を書くときや、祝儀袋などに

必要な事柄を書くときと決まっています。

 

筆ペンは使われるとき、とても

うれしく思います。

 

でも、その出番が少ないことは、

コンプレックスに感じていました。

 

筆ペンは使われることなく、筆箱に

入ったまま、しばらくの時を過ごして

います。

 

そんなある日、筆ペンが急に

使われました。

 

次の日も使われます。

 

そんな日が続きました。

 

持ち主は、どうやら筆ペンで

書いた手紙を誉められたらしく、

筆ペンを多用するようになったのです。

 

持ち主は、筆ペンを筆箱から取り出し、

問いかけました。

 

「筆ペンよ、これから僕の書き物にメインで使わせて欲しいんだ」

「どうだろう?」

 

筆ペンは突然の持ち主からの申し出に

とても驚いていました。

 

そんなことを言われるとは

思ってもいなかったからです。

 

最近、よく使われるようになったのも

たまたまだと思っていました。

 

持ち主は筆ペンからの返事を待つわけもなく、

使用し始めます。

 

どうやら手紙のようなものを

書いているようでした。

 

筆ペンは使われながら、考えます。

 

「たしかに、たくさん使われることはうれしい」

「でも、何か違和感を感じるなあ」

「なんでだろう?」

「この持ち主のことを嫌いなのかな?」

「いや、嫌いでもないし、特に好きでもないな」

「きっと、この持ち主は僕を使って手紙を書き続けるのか」

「文字を書かれても、大してうれしくないんだよな」

「絵でも描いてくれないかな」

「その方が楽しいよ」

「あ、そうか」

「そういうことか」

「僕は、筆ペンとして、文字を書かれるのではなく、絵を描かれたいんだ」

 

そう、この筆ペンは、たくさん使われることは

うれしいことだけど、本当は文字を書かれるのではなく、

絵を描かれたかったのです。

 

でも、このままこの持ち主に委ねれば

毎日のように使ってもらって、その筆ペン人生を

全うできるようにも感じていました。

 

筆ペンは自分に嘘をつくことを

選びませんでした。

 

「僕は、絵を描かれる筆ペンになる」

 

そう、意識の向きを変えることに

したのです。

 

しばらくの間、やっぱり持ち主は、

筆ペンで文字を書き続けました。

 

なかなか筆ペンは、思う通りには

いかずに、葛藤を繰り返します。

 

それでも、何度でも、

「このまま文字を書かれる生き方でいいか」

「いや、やっぱり絵を描かれたい」

繰り返し繰り返し、意識の向きを

変え続けました。

 

「僕は絵を描かれる」

「それが一番の歓びだから」

 

そうして、文字を書かれる日々を送り、

その後、変化が訪れます。

 

筆ペンは、喫茶店のテーブルに

いました。

 

持ち主が、トイレに立ちあがた瞬間、

コロコロと転がってしまいます。

 

筆ペンは喫茶店の床に、落ちて

しまったのです。

 

そのまま持ち主は、気が付かずに

帰ってしまいました。

 

それから数日後、筆ペンは何者かに

拾われることになります。

 

喫茶店のマスターでした。

 

「あれ、こんなペンあったかな?」

 

そう呟いて、喫茶店に置いてある

ノートの近くに筆ペンは転がされたのです。

 

ノートには、

「あなたの思い出絵日記」

と書いてあります。

 

そう、喫茶店に置いてある自由に

書けるノートです。

 

そこのペンの一員になりました。

 

筆ペンは、その日から喫茶店で

なんと、思い出ノートに絵を描かれる

ようになったのです。

 

筆ペンは、もう訳がわからないと

いう感じでした。

 

持ち主に捨てられてしまったと

寂しい思い、不安な思いを

数日間募らせていたからです。

 

その時は、

「絵を描かれようとしてゴメン」

「だから、もう一度僕を使ってください」

筆ペンは、本気でそう願っていました。

 

前の持ち主との別れは、本当に

辛いものでもありましたが、

意識の向きを向けていた、

自分の歓びである「絵を描かれること」を

果たすことができたのです。

 

新しい筆ペン人生を送りながら、

まだまだ不慣れではありましたが、

こうして諦めなくて良かったと

筆ペンは心底感じました。

 

「意識の向きを変えて本当に良かった」

「ありがとう」

 

筆ペンは、今日も本当の望みだった

絵を描かれることに歓びを感じ続けています。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。