皆さま

 

先日は節分でしたね。

 

地域によるのか、落花生を

豆まきに利用したりするそうです。

 

時間が作りやすくなった今こそ、

こうした日本の風習を大切にして

いきたいなあと思います。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「日本の風習を大切にしたくなる物語」

~落花生に願いを込めて~

 

あるお宅に落花生がありました。

 

落花生は、今日も思っていることが

あります。

 

「あー、またおつまみに食べられるのかあ」

「まあ、それもそれでいいけどね」

 

落花生は、夜になり、おじさんの

気配を感じていました。

 

おじさんは、落花生の袋を

つかみます。

 

「あー、今回は、このおじさんにおつまみにされるのかあ」

 

そうして、落花生の袋が開けられます。

 

袋に入ってきた手は、落花生を

これでもかと掴み取るのです。

 

でも、少し手が小さいようでした。

 

落花生は、握られたと思ったら、

大きく振られて、宙を舞います。

 

「え、なんで」

 

すると、子どもの明るい声が

聞こえてくるのです。

 

「鬼は外」

「福は内」

 

なんとも言えない、子どもの明るい声と

落花生が床に落ちてゆく音は、

なんだか無邪気で、本当に邪気が

払われていくように感じます。

 

「鬼は外」

「福は内」

 

落花生は何度も何度も

投げられては拾われます。

 

こんな体験、落花生も初めてでした。

 

でも、なんだか、とてもやりがいを

感じるのです。

 

いつものように、おじさんにお酒の

おつまみとして食べられるのも

嫌いではないけど、少し飽きていたのも

事実だったのです。

 

落花生は、思います。

 

「あー、こうして日本の大切な風習に参加することができて、うれしいな」

 

落花生は自分自身さえも

なんだかスッキリとした

気持ちになっていました。

 

その後、落花生は子どもたちに

年齢の数だけ食べられてゆくのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。