皆さま
この時代は、情報というものが
とても速く広がるようになって
います。
せっかく広がっていくのならば、
幸せに感じることが多いといいですよね。
そんなことを、あの鳥のカワセミが
教えてくれます。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「幸せになる方法を広げたくなる物語」
~カワセミが狩りの仕方を教える~
水面ギリギリを飛んで、魚を
狩りする鳥、カワセミがいました。
カワセミが魚を狩りするとき、なんとも
言えない静けさの中、見事に飛行して
音もなく魚を捕えるのです。
カワセミが辺りを見回してみても、
他に自分と同じように狩りをする
鳥がいませんでした。
他の鳥たちは、どこからやってきたか
わかりませんが、狩りをする姿を
羨ましそうに見ているのです。
他の鳥たちは魚など食べることが
できず、木の実などを探して食べて
いました。
カワセミにとっては、餌に困らない
環境だったのです。
最初のうちは、カワセミは悠々と
魚を狩りして暮らしていましたが、
どこかで沸々と湧きあがる想いが
あることに気が付きます。
「魚の狩りする方法を教えてあげたい」
「そうすれば、他の鳥たちももっと日々が楽しくなるはずだ」
カワセミは毎日魚を狩りしているので、
水の中にどれだけの魚がいるのかを
知っていました。
カワセミだけで狩りをしても、どんどんと
魚は増え続けていたのです。
そのこともあって、カワセミは
他の鳥たちに狩りの方法を
教えてあげました。
最初は、他の鳥たちも
「自分たちにできるはずがない」と
言った感じでした。
でも、中には、前向きに挑戦したいという
鳥も現れたのです。
カワセミはそんな鳥に狩りの方法を
丁寧に教えていきました。
でも、なかなかうまくはなりません。
その様子を見ていた狩りを諦めていた
鳥たちは「やっぱりな」と思っていました。
それでもカワセミは諦めません。
そのこともあってか、前向きに狩りに
挑戦する鳥たちは少しずつですが、
狩りができるようになっていったのです。
その喜びといったら、カワセミも
他の鳥たちも格別なものがありました。
そうして、他の鳥たちの一部は魚を
自由に狩りすることができたのです。
そんな狩りをするようになった鳥たちは、
なにかひとつの大きな出来事を
成しえたからか、とても幸せを
感じながら生きられるようになりました。
それでも素晴らしかったのが、
狩りを覚えた鳥たちが、狩りを諦めた
鳥たちのことを見捨てなかったことです。
「もっと幸せを広げたい」
そう思って、前向きに挑戦する鳥たちには
さらに狩りを教えていきました。
そのことは、カワセミもとても
うれしく思っていたのです。
狩りの方法は、どんどんと
広がりを見せていきました。
それは、まるで水面に滴が一滴落ちて、
広がってゆく波紋のようにも感じられます。
すると、自然の摂理なのか
増えすぎた魚の数も落ち着いていき、
水の中もさらに綺麗になっていったのです。
狩りを教えてもらった鳥たちは、
カワセミに感謝をしました。
カワセミもそうして狩りの方法を
受け取ってくれたことについても
他の鳥たちに感謝をしたのです。
「幸せが広がってゆきますように」
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。