皆さま

 

本当の自分って、いったい

どんな自分なのでしょう?

 

池の鯉が体験してきたようです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「本当の自分ってなんなのか知る物語」

~池の鯉の心模様~

 

池に悠々と泳ぐ一匹の鯉が

住んでいました。

 

鯉は、悠々と泳ぎながら、見物客から

たくさんの餌をもらうことができます。

 

悠々と泳げば泳ぐほど、餌がもらえる

ことを鯉は知っていたのです。

 

鯉は、そうしてたくさんの餌を

もらうことができる自分こそ

幸せであり、紛れもなく本当の

自分の想いだと信じて疑いません。

 

なので、鯉は来る日も来る日も

悠々と泳ぎ続けるのです。

 

そうして、たくさんの餌をもらい、

これこそが幸せだと思い、

過ごし続けました。

 

もう、毎日たくさんの餌で段々と

鯉の体が明らかに太ってしまった

ころのことでした。

 

立派な体をしていた鯉の口元に

とても大きなデキモノができたのです。

 

これが、また鯉を痛みで苦しめました。

口元なので、餌を食べる邪魔にもなるのです。

 

こうして、鯉は、餌を食べることが

できなくなってしまいました。

 

一日で食べられる餌の量がグッと

減ったのです。

 

なので、鯉は、餌の量を幸せの尺度に

していたため、とても不幸な気持ちに

なりました。

 

しばらくの間、鯉は、そうして、不幸な

気持ちを感じながら過ごすことになるのです。

 

鯉は、餌が減ったことで、ずいぶんと

痩せました。

 

それでも少しずつ、餌が少ないことにも

慣れていくのです。

 

そうして、ずいぶんと時間がかかりましたが、

「こうして餌を食べられることは、幸せだったんだ」

「今までたくさん食べることができて、ありがとう」

鯉は、餌を食べられることに感謝するように

なりました。

 

そんな風に、鯉がそのようなことに気づき

感謝をするようになると、不思議なことに

口元の大きなデキモノは少しずつ小さく

なっていったのです。

 

鯉は、とてもうれしく思いました。

でも、もう必要以上に餌を食べることは

しません。

 

そう、鯉は、本当の自分は、とにかく

たくさんの餌をもらい、食べることのできる

ことが幸せなのだと、思っていました。

 

でも、それは鯉の頭の中である

本当の自分ではなく、見せかけの

自分の本音だったのです。

 

本当の自分は、

「少ない餌しか食べられないことを体験」して、

食べることのありがたさを学ぼうと

思っていました。

 

頭で考えると、たくさん食べることが幸せだと思い、

本当の自分は、その逆の少ない餌で餌のありがたみを

学びたいと感じていたわけです。

 

そうして、鯉はそのような本当の自分を

体験して、学び、さらなる純度の高い

本当の自分に近づいていきました。

 

鯉にとっては、一見辛い体験だったと

自分でも思っていましたが、とても貴重で

有意義な体験だったと、感謝をしているのです。

 

ご自身の体験と重ね合わせてみると、

「あー、あの体験はそうだったのか!」

というものが、出てくるかもしれませんね。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。