皆さま

 

大人になると、ただ楽しいことを

やり続けるって、現実的には

難しいかなって考えてしまいます。

 

たしかにそれもあります。

 

でも、考えすぎると動けなくなるのです。

 

そんなことを子どもである少年が、

好きなことを通じて教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「素敵な今を感じることが、素敵な未来を創ることにつながる物語」

~野球大好き少年~

 

野球が好きで好きで

たまらない少年がいました。

 

ただただ好きでした。

純粋に野球が好きなのです。

 

だから、野球ができる野球チームに

入りました。

 

でも、大人は少年に未来のことを

話したり、あれこれ言います。

 

「身体を大きくしないと、活躍できないぞ」

「もっと大きな声で返事しないとダメだぞ」

「うまくなりたければ、言うことを聞きなさい」

 

少年はとても困惑していました。

 

「だって、僕はただ野球が好きだから」

 

そう、少年は野球が好きで

野球をやりたいだけなのです。

 

大人の言うことを聞いた方が、

いいのか少年は迷いました。

 

でも、そんな風に野球をやっても

楽しくなかったのです。

 

だから、思い切って少年は、

野球チームを辞めたのです。

 

それでも少年は野球が好きです。

だから、友だちが野球チームの

集まりに行っているときは

ひとりで野球をしました。

 

壁にボールを当てて、ひとりで

キャッチボールをすることもあれば、

ひとりでボールをバットで打って、

それを取りに行くのを繰り返したりも

するのです。

 

どうやって、投げたり打ったりすると

自分に合っているのか、徹底的に

研究していました。

 

時にはプロ野球選手の投げ方や

打ち方を研究して、自分でも真似して

やってみたりもするのです。

 

家族も驚いたのは、少年が雨の日も

外で野球をやっていたことです。

 

雨合羽を着て、家族の静止を振り切って、

「午前中だけ」という約束をして

野球を行うのです。

 

それこそ、未来のことなんてこれっぽちも

考えていません。

 

どうしても今野球がやりたいから

少年は野球をやっているのです。

 

ただ、それだけなのです。

 

この少年はそれからどうなって

いったのでしょう?

 

たしかに大人が言った通り、

野球選手としては通用しませんでした。

 

少年は、そんな挫折のような経験も

したのです。

 

でも、ひとりで野球をやったり、研究をすることが、

どこかでつながって、研究職の仕事に就くことが

できました。

 

そうして、休日は、バッティングセンターに行き、

自慢のバッティングを周囲に披露して、

少しだけ話題になったのです。

 

そう、それで少年は充分でした。

 

そうして、不思議とご縁も育まれて、

結婚して、子どもができたのです。

 

少年は自分の子どもと野球をすることができて、

とても幸せを感じました。

 

「僕はこんなに野球ができて幸せです」

「幸せだなあ」

 

あの時の少年は、自分の子どもに

優しくボールを投げるのでした。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。