皆さま
自分を責めるのは、本当に
自分のエネルギーを浪費します。
ものすごい、自分にダメージを
与えているのですね。
真面目な人は、どこかで自分を
成長させるためだと思って、自分を
責めてでも成長しようとします。
でも、もうそれは逆効果なのだと
思うのです。
いっそのこと自分を誉めて成長
させていきましょう。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「自分を責めるのではなく自分を誉める物語」
~一生懸命生きてきた親父が語らう~
横たわるみんなの親父、
お父さんがそこにはいました。
親父さんは一生懸命生きて
きたのです。
それこそ真面目に生きてきた
つもりでした。
家族を養うために身を粉にして
働いてきました。
子どもたちに不自由な想いを
させたくないと、お金を稼いできたのです。
子どもたちに恥ずかしい思いを
させたくないと、礼儀やマナーなど
教育にも力を入れてきました。
妻にも苦労をかけたくないし、
仕事なんてさせたくないと
一生懸命稼いできたのです。
でも、親父さんは、どこかで
自分を責めていました。
「子どもたちに厳しくし過ぎて、時には酷いことを言ってしまったな」
「妻には、自分が不甲斐ないせいで随分と苦労をかけてしまったな」
「なんだか、お父さんらしいことをしてやれなかったな」
「父として未熟だったな」
「もう一度やり直してやりたいよ」
親父さんは、横たわりながら
そう思っていたのです。
横たわる親父さんの周囲の人たちは、
そんなことは知る由もありませんでした。
それは、横たわる親父さんの周囲の人たちは、
親父さんに感謝をしていたからです。
横たわる親父さんは、自分を責めていましたが、
周囲の感謝する声が、遠くの方から聞こえているかの
ような感覚で、心の中に訴えてきました。
「お父さん、ありがとう」
「お父さん、育ててくれてありがとう」
「いつも仕事をしてきてくれてありがとう」
「何不自由なく暮らせたのは、お父さんのおかげだよ」
「お父さん、お父さん」
「本当にありがとう」
そんな周囲の感謝の声が、
横たわる親父さんに入ってきています。
親父さんは、そんなことを聞くのも
初めてだったのかもしれません。
横たわりながら、親父さんは、もう
自分を責めるのをやめました。
「そうか、自分では不甲斐ないと思っていたけど、そんなことないんだな」
「なんだかんだ言っても、今までよくがんばってきたなあ」
「よくここまで生き抜いてきたよ」
「家族にも恵まれて、仕事にも恵まれて幸せだったなあ」
「よくやったな」
そうして、自分を責めることをやめて、
自分を誉めていると、親父さんは、
とても気分が良くなっていました。
そう、みんな一生懸命今まで生きて
きました。
真面目な人たちは、どこかで至らなかったことなど、
自分を責めてしまいがちです。
でも、そんなことは、必要ないと思います。
もう、自分を責めるくらいなら、誉めて
あげればいいのです。
だって、みんなそれぞれいろいろあった
はずだけど、今まで生きてきたのですから。
親父さんは、横たわりながら、
意識はそんなにはっきりして
いませんでしたが、初めて
自分を誉めてあげたのです。
「自分を誉めるって、恥ずかしさもあるけど、なんだかいいもんだなあ」
親父さんは、感謝をされながら
最後の最後に自分を誉めることが
できて、少しだけ笑顔になりました。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。