皆さま

 

意識の向きを変えるって

いったいなんなんでしょう?

 

それって大切なことなの?

 

様々に疑問があるかと思います。

その大切さをヤドカリさんが、

身を持って教えてくれます。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「意識の向きを変える大切さがわかる物語」

~ヤドカリの家探しに密着~

 

一匹のヤドカリがいました。

 

どうやら身体が大きくなり、

今の家には住めなくなってきて

貝殻を脱いだところのようです。

 

「新しい家を探すぞ」

 

ヤドカリは、新しい家を探すため

歩き続けています。

 

空いている貝殻を見つけるたび、

ヤドカリは入ってみては、サイズが

合わずに出てきていました。

 

そうです、なかなか自分に合う

家が見つからずにいるのです。

 

ヤドカリは、段々となかなか家が

見つからないことに落ち込み

始めていました。

 

「このまま家が見つからないんじゃないか」

「このまま家がなくて、大きな魚に食べられてしまうんだ」

「うわー、どうしよう」

 

ヤドカリは少し取り乱して

いるようです。

 

それもそのはず、こんなに

新しい家が見つからなかったのは、

生まれて初めてでした。

 

誰しも生まれて初めてのことは

怖かったりもするものです。

 

ヤドカリは、もう家探しを

諦めたくなっていました。

 

ヤドカリにとっては、家がないと

安心して暮らせないのです。

 

安心していないと、食事をすること

だって、ままなりません。

 

だから、よぎるのはヤドカリ自身、

死への恐怖心だったりします。

 

ヤドカリは、あと一日だけ一生懸命

家を探してみようと思いました。

 

そうして、家を探していますが、

やっぱりなかなか見つかりません。

 

「やっぱり見つからないや」

「もう諦めたほうがいいのかも」

「あー、もういいや」

「ちくしょう」

 

ヤドカリも破れかぶれになって

しまっていました。

 

すると、大きな波がやってきます。

ヤドカリの身体は波にもっていかれて

流されていきます。

 

波の中でヤドカリはグルグルと回って、

どこかへ連れていかれました。

 

ようやく落ち着いたと思い、体勢を

立て直して、ヤドカリは周囲を

歩いてみます。

 

すると、自分にピッタリそうな

家である貝殻を発見します。

 

「やった!」

 

そうして、貝殻の中に入ろうと

すると・・・

 

中からは、自分と同じくらいのサイズの

ヤドカリが入っていました。

 

先住民がいたのです。

 

「あ、失礼」

「君も家を探しているの?」

 

先住民は、家を探すヤドカリに

話しかけてきました。

 

ヤドカリは、なかなか家が見つからないことを

先住民に話します。

 

「僭越ながらひとつだけアドバイスをするよ」

 

ヤドカリは藁にもすがる思いで、

そのアドバイスを聞きました。

 

「絶対に新しい家が見つかる」

「そう、意識の向きを変えるといいよ」

 

ヤドカリは驚きました。

 

先住民からは、新しい家がありそうな

貝殻の多い場所などを教えて

くれると思ったからです。

 

「え、それだけ?」

「何を言う、それが大事なんだよ」

「本当に?」

「君はずっとどうせ見つからないという意識で探していたろう?」

 

ヤドカリは一応先住民にお礼を

言って、再び家探しに出かけました。

 

ヤドカリ自身、先住民の言葉を

信じてはいませんでしたが、

もう最後の日と思っていたので、

それをやって家探しを終わろうと

思ったのです。

 

「絶対に新しい家が見つかる」

「自分にピッタリの家が見つかる」

「今まで合わない家ばかりだったのは、これから合うピッタリの家に出合うためだ!」

 

こう、ヤドカリは意識の向きを

変えました。

 

そうして歩いてすぐのことでした。

再び大きな波がやってきて、

ヤドカリは身体ごともっていかれます。

 

気が付くと、たくさんの貝殻が

落ちている場所へたどりついたのです。

 

ヤドカリは驚きました。

 

もう、新しい家を選び放題でした。

 

ひとつずつ入っては出て、

しっくりくる家を見つけることが

できたのです。

 

「あ、この家だ」

「この家に出合うために、今まで色々あったんだ」

 

ヤドカリは新しい家に出合い、

新たな生活を切ることができました。

 

そうして、思います。

あの先住民のヤドカリが言っていたこと、

嘘じゃなかったんだと。

 

「意識の向きを変えるって大事なんだ」

「ありがとう、先住民」

 

こうして、ヤドカリは、今までよりも

楽しく幸せに生きることができるように

なったのです。

 

人もうまくいかないと、どんどんと

ネガティブに考えがちです。

 

就職活動をしていて、なかなか内定を

もらえないと、自分がダメなのだと

責めてしまったりして、ネガティブな

ループにハマってしまいます。

 

それでも、なかなか決まらないってことは、

どこかにピッタリと当てはまる、自分に

合った会社があると意識を向けると、

本当にそうなったりするのですね。

 

それくらい意識の向きを変えるって

生きる上で大切なことです。

 

ヤドカリさん教えてくれて

ありがとう。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。