皆さま

 

自分の人生に不満を感じたり、

自分にどんな使命があるのだろうと

疑問を感じたりすることは、

私は自然なことだと思っています。

 

でも、そんなとき、人はどちらかと言うと、

ネガティブに考えがちです。

 

実は、これはチャンスですよ!という

逆転の発想的お話しです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

-----------------------------------------------------------------------------

 

「自分の人生に不満を感じたとき、チャンスだと知る物語」

~ニワトリが使命に気付く~

 

とあるお宅に一羽のメスのニワトリが

飼われていました。

 

メスのニワトリは、毎日飼い主に

餌をもらって食事を済ませることが

できます。

 

そうして飼い主にかわいがられ、

メスのニワトリはそれが必要だと

感じて愛想を振りまいて生きるのです。

 

メスのニワトリは、そんなある意味で

恵まれた環境にいるからなのか、

毎日のように卵を産み、それらが

飼い主の食卓に並びます。

 

なので、一見、飼い主もメスのニワトリも

その全てが幸せな状態のようにも

感じるのです。

 

でも、メスのニワトリはそんな生活を

長く続けていて、どうにも違和感が

出てきていました。

 

「私はこの生き方でいいのだろうか?」

 

「このまま飼われて餌をもらって、卵を産むから喜ばれる」

 

「果たしてそれを望んでいるのだろうか」

 

メスのニワトリは卵を産みながら

自問自答を繰り返すようになります。

 

その違和感は、日に日に強くなって

いきました。

 

それから、どうしてもメスのニワトリは、

卵を産むことが難しくなっていったのです。

 

毎日産んでいたのが、次第にその数を

減らしていきました。

 

飼い主もそのことを心配しています。

 

でも、メスのニワトリは自分でも

その意味をわかっているような気がしていました。

 

もう、愛想を振りまいて餌をもらって、

卵を産んで喜んでもらう、そんな

生活をしたくなかったのです。

 

「卵を産むから喜ばれる」

 

メスのニワトリ自身、そのことが

自分の生きる術で、それこそが

使命だと勘違いするようになっていました。

 

でも、卵を産めなくなっていき、それが

真実だとは思わなくなっていったのです。

 

メスのニワトリは、ある決断を

しました。

 

それは、一家が寝静まった夜中に

決行されることになります。

 

メスのニワトリはお世話になった

家族たちに挨拶できないことを

申し訳なく感じましたが、

自分の生き方を優先することに

したのです。

 

「コケコッコー」と鳴きたいのを

我慢して、こっそりと家を出ました。

 

でも、それだけでは、自分の気が

済まなかったので、メスのニワトリは

最後に一個だけ卵を産んでいきます。

 

そうしてメスのニワトリは、自立の

道を選びました。

 

それからは、想像する通り、過酷でもある

生き方を進むことになります。

 

自分で餌を取り、寝床を探し、

天敵から身を守ることもありました。

 

それでもメスのニワトリに後悔は

ありません。

 

ただ、ひとつ気になることはお世話になった

一家のことでした。

 

一家の人たちは、大人も子どももいて

愛のある家族だったなあ、そんなことを

メスのニワトリは思いだすのです。

 

それでもメスのニワトリは前に

進んだのです。

 

それは、突然やってきました。

 

「あ、私も幸せな家族を築きたい」

 

そこに理屈などありません。

 

メスのニワトリの純粋な想いが、

発掘され湧き出てきた瞬間だったのです。

 

それから、事はトントン拍子に

進みました。

 

同じように自立の道を選んだ

オスのニワトリと出会い、仲良くなり、

二羽の愛が育まれてゆきます。

 

結果、生命が宿る卵が、メスのニワトリから

生まれ出てくることになったのです。

 

二羽の間に、子どもができました。

 

「やっぱり、私は、幸せな家族を築きたかったんだ」

「私が会いたかったのは、この子だったのね」

 

「あのとき、家を出る決断をして本当に良かった」

「いつか、あの一家にも家族でお礼を言いにいきましょうね」

 

二羽の大人のニワトリと、

小さな一羽の子どものヒヨコ、

ひとつの家族となっている姿は

どうしようもなく光り輝いているのでした。

 

【終わり】

------------------------------------------------------------------- 

執筆依頼なども承っております。

お問い合わせ・ご質問はこちらからどうぞ

------------------------------------------------------------------- 

この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。