皆さま
まだまだ正月休みの感覚が
抜けないなんていう人も
多いかと思います。
すぐに仕事モードなどに
切り替えられる人もいるでしょうが、
私のようにそれに時間がかかると
いう人もいることでしょう。
正月休みでリラックスついでに、
自分のリラックス方法を知っておく
大切さを物語にしてみました。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
【自己紹介】
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「自分がリラックスできる方法を知る物語」
~一杯のお茶が心に染み渡る~
とある家にお母さんがいました。
お母さんは、育児をして、仕事もして
近所づきあいもして、とても毎日
忙しく過ごしているのです。
本当に日々を駆け抜けているかの
ごとく、忙しくしています。
だから、お母さんの頭の中は
常に何かを思考しているのです。
「あ、明日ゴミの日だ」
「子どものお弁当どうしよう」
「明日の服を考えておかなきゃ」
「会議で何を発言しよう」
「友達に返事しなきゃ」
これでは、お母さんはまったく
休まることはありません。
身体を労わるのも大切です。
今日も一日駆け抜けて、
疲れ切って、お母さんは
眠りにつきました。
すると、お母さんは不思議と
すぐに夢をみるのです。
夢には少し前に亡くなった
大好きなおばあちゃんが
出てきました。
おばあちゃんは、懐かしい家の
こたつに入っています。
お母さんも自分がそこにいるかの
ようでしたが、おばあちゃんには
お母さん自身のことは見えていない
ようでした。
おばあちゃんも忙しい人です。
農家のおじいちゃんに嫁いだので、
農業のお手伝いをしたり、おじいちゃんの
お世話をします。
広い家の中もひとで掃除もしていました。
でも、夢の中のおばあちゃんは、
こたつに入って、お気に入りの湯のみで
お茶を飲んでいます。
お母さんは、夢を見ながら、そのことを
思い出していました。
「おばあちゃんは、こたつに入ってお茶を飲むのが好きだったなあ」
すると、夢の中のおばあちゃんは、
孫であるお母さんに向かって、
話し始めます。
「私は忙しかったけど、おじいちゃんがいない間に、こうしてこたつに入ってお茶を飲むのが大切な時間だったんだよ」
「あなたは忙しそうにしているけど、ゆっくりとする時間もないみたいね」
「こうしてね、ゆっくりする時間を作ると頭の中が空っぽになって、すごく休まるのよ」
おばあちゃんは、優しい笑顔を浮かべて
お茶をすすっていました。
その瞬間にお母さんは目が
覚めます。
「おばあちゃん・・・」
そうして、お母さんは、明くる朝から
「私もお茶を飲むのが好きだったわ」
そう思い出して、どんなに忙しくても
自分の時間を、お茶を飲む時間を
作ることにしました。
子どもたちを学校に送り出して、
少しの間や、寝かしつけた後に
時間を作るようになったのです。
人間は考える生き物です。
でも、考えすぎていると、
エネルギーを使いすぎます。
だから、リラックスをすることで、
頭の中を空っぽにするのですね。
そうすることで、頭や心の休息に
なります。
リラックスには、身体を休める意味も
ありますが、頭や心を休めるために
必要なのです。
そうすることで、また活き活きと
生きることができるようになります。
リラックスを感じる方法は、それこそ
人によって違います。
どうせ考えるのならば、
どんなことをするとリラックスするかなあと
考えてみるといいかもしれません。
お母さんは久しぶりにリラックスして、
頭の中を空っぽにすることができました。
「おばあちゃん、ありがとう」
お母さんは、熱いお茶をすすりながら、
自分が小さい頃見ていたおばあちゃんを
思い出して、心も暖めるのでした。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。