皆さま

 

過去の出来事って、実は

自分で作り上げています。

 

と言っても、信じにくいと

思いますので、今回はそれを

イカの親子が教えてくれます。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「過去を素敵な思い出に変える物語」

~イカの親子が見つけた~

 

海の中にイカの親子が暮らして

いました。

 

イカの親は、初めての子どもが

生まれて、一緒に楽しく生活しようと

心に決めていたのです。

 

それは、イカの親の生い立ちに

ありました。

 

イカの親は自分がまだ子どもだったころ、

自分の親にとても厳しく育てれたのです。

 

ときには、自分の親に墨を吐かれて

真っ黒になったり、太い足で叩かれたり、

縛られたりもしました。

 

そのときのことをイカの親は、よく

覚えていたのです。

 

だから、自分に子どもができたとき、

「絶対に親と同じことはしない」と

決めていました。

 

そうして、イカの親はそのときにことを

思い出すととても怖くなって、不安になったり

するのです。

 

だから、できるだけ思い出さないように

していました。

 

子どものイカが少しずつ大きくなってくると、

イカの親の思う通りに行動などしなくなって

いきます。

 

「子どものイカと楽しく生活しよう」と

決めていたイカの親でしたが、

あるとき、自分を抑えることができなく

なってしまったのです。

 

それは、本当に些細なことでした。

でも、イカの親はずっと我慢していたのだと

思います。

 

イカの親は怒りに任せて、自分の子どもに

墨を吐いて、真っ黒にして、自分の太い足で

叩いてしまったのです。

 

真っ黒になったイカの子どもは、親に

いきなり強く怒られたこと、まさか墨を

吐かれたこと、そして、大きな痛みによって

延々と泣き続けました。

 

と、同時にイカの親には言葉では表すことが

難しいくらいに、大きな後悔に襲われたのです。

 

「どうして、子どもに暴力を振るってしまったのだろう」

「私は、ひどい親だ」

「親と同じことをしてしまった」

「私なんて親をする資格なんてない」

 

イカの親は、自分を責め立てました。

 

そうして、我に返って、自分の子どもに

謝ったのです。

 

自分の墨で黒くなった子どもの身体を拭き、

赤く腫れあがった身体を優しく撫でてあげました。

 

イカの親も、イカの子どももそのどちらもが

泣いています。

 

そう、イカの親は、自分が絶対に!やりたくないと

思っていたことを、どうしても子どもに行って

しまったのです。

 

そのことをイカの親は、許せないでいました。

 

そうして、ある日の夜のこと

イカの子どもがようやく眠りにつき、

イカの親も眠ろうかとしていました。

 

でも、なかなか眠ることなど

できずにいたのです。

 

イカの親が目を閉じていると、

目頭にいろいろな映像が浮かんできました。

 

それは、自分に暴力を振るった自分の親が

出てきたのです。

 

そこでも、やっぱり自分の親は自分に

暴力を振るいました。

 

そうして、その後、謝っているのです。

 

自分とまったく同じなことに、イカの親は

さらにショックを受けます。

 

イカの親は、もちろん暴力がいけないことだとは

わかっています。

 

でも、自分がこんな風な仕打ちを受けたこと、

それは、自分にとってもとても辛い出来事だったのです。

 

それを認めるタイミングがやってきて

いたのかもしれません。

 

「私は辛かったんだ」

「私は痛かったんだ」

「私は本当は愛されたかったんだ」

 

そのとき、感じていたイカの親の心情が、

どんどんと溢れかえってきました。

 

「その感情を許すことができなかったから、

そう、自分の子どもにも同じことをしてしまったんだ・・・」

 

イカの親は、そんな風に振り返ることが

できたのです。

 

イカの親は目を閉じ続けていました。

 

そこには、自分の親が自分の誕生を

心から喜んでくれたり、育ててくれたり、

ご飯を食べさせてくれたり、様々な

思い出が蘇ってきたのです。

 

「あー、私は本当は愛されていたんだ」

 

イカの親は、そんな映像を見ていくうちに、

自分の過去は自分で作り上げていたことに

気が付きました。

 

そう、イカの親は愛されていたのです。

 

イカの親は、徐々に、自分の親がなぜ

暴力を振るったのか、そんなことが

腑に落ち始めたのです。

 

暴力はいけないとはわかってはいました。

 

でも、それを通じて、イカの親は愛を

学んでいたのです。

 

本当に辛くて痛くて、二度と繰り返しては

いけないと感じることではありました。

 

でも、それを通じて、イカの親はやっぱり

愛を学んでいました。

 

そのことに、イカの親は徐々に気が付いて

いったのです。

 

もちろん、暴力を肯定するお話しでは

ありません。

 

過去に起きた出来事を辛いことだと

捉え続ければ、それは、辛いことでしか

ありません。

 

そう捉えざるを得ないことも世の中には、

起きることもあるので、全てがそうとは

言えません。

 

でも、辛いことだとし続けるよりも、

できることがあるならば、その解釈を

自分で変えていくことなのですね。

 

イカの親はその後、ゆっくりと安心感の中、

眠りにつきました。

 

「自分も生きているイカなのだから、間違えることもある」

 

朝起きると、少しだけ心と身体が

緩む感覚がありました。

 

「おはよう。今日からもっともっと幸せな日々を送ろうね」

 

イカの親はイカの子どもに、

そう語りかけるのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。