皆さま

 

生きていると選ぶこと、選択をすることが

無数にあることに気が付きます。

 

その選択基準をいつもと違うものに

してみると、新しい発見や成長に

つながることがあります。

 

あの喫茶店の大人気メニューである

ナポリタンが教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「時には心が豊かになる方を選んで生きる物語」

~出世街道まっしぐらのナポリタン~

 

ある田舎の喫茶店で人気の

ナポリタンがありました。

 

ナポリタンはその喫茶店で、

知る人ぞ知る人気メニューだったのです。

 

地域の子どもたちからおじいさん、

おばあさんまで幅広く愛されて

いました。

 

そこへ、その喫茶店にあるお話しが

舞い込んできます。

 

この人気のナポリタンをテレビで

紹介させてほしいと言うのです。

 

喫茶店のマスターは、みんなに

このナポリタンのことを知ってもらえるのは

良いことだと思い、そのことを了承しました。

 

すると、大きな反響があり、多くの

お客さんが、喫茶店を訪れます。

 

人気メニューから大人気メニューへと

変化を遂げていったのです。

 

ナポリタンはいわゆる出世街道

まっしぐらでした。

 

ナポリタンも今までよりも多くの

人たちに食べてもらうことが、できて

とても満足そうです。

 

そして、今度はさらにこのナポリタンを

インスタントで食べられるように、

商品化しないかと持ち掛けられるように

なりました。

 

ナポリタンは、それはそれは、いいのでは

ないかと思ったのです。

 

自分の美味しさをもっと広めて、

どんどんと稼ぐことができれば、

きっと喫茶店のマスターも喜ぶのでは

ないかと考えていました。

 

でも、ナポリタンは、そんなとき、

ある光景を見ました。

 

ナポリタンを目当てに喫茶店に

大行列ができてしまい、いつも

食べに来てくれていた子どもたち、

週末の楽しみで食べに来ていた

おじさん、平日の空いた時間に

食べにくるおじいさんとおばあさん、

そんな人たちが来られなくなって

しまったのです。

 

そんないつも美味しく食べてくれた

人たちが、店の前の大行列を見て

残念そうに帰ってしまっていたのでした。

 

ナポリタンは、そのことを知ったとき、

見たとき、なんだか心のぽっかりと

穴が開いてしまったような思いでした。

 

そこで、ナポリタンは、自問自答しました。

 

「僕が求めているのは、なんなんだろう?」

「お金なのかな?出世なのかな?」

「確かに生きていくにはお金は必要だよね」

「でも、待てよ」

「人々の心を豊かにすることが、僕の楽しみだったはずだ」

「人々の心を豊かにすることで、その恩恵としてお金をみんなが払ってくれていたんだ」

 

「そうだ、僕は、ナポリタンとして、地域の人たちの心を豊かにしたいんだ」

 

ナポリタンは、自分が売れていくこと、

出世していくこと、たくさんのお金が

支払われること、そんなことを自分が

求めていると思っていました。

 

でも、本当は心を豊かにしたいという

純粋な想いがありました。

 

だから、時には、そうやって

心が豊かになることを選んで生きて

みることにしたのです。

 

その思いが伝わったのか、どうなのか、

喫茶店のマスターも商品化の件を

断ることにしました。

 

ナポリタンと同じような想いだったのです。

 

そうして、徐々に、一度だけ食べにくる

人たちは、減っていきました。

 

それとは逆に、行列が少なくなってきて、

常連さんたちが戻ってきてくれたのです。

 

ナポリタンの出番も、ピーク時よりも

減っていましたが、やっぱり、常連さんには

美味しく食べられて、とても喜ばれたのです。

 

「あー、やっぱりこの感覚だ」

 

ナポリタンと喫茶店のマスターは、

同じ感想を持ちました。

 

ナポリタンと喫茶店のマスターは、

お客さんが大行列を成しているころより、

ずっと心豊かに生きることができるように

なったのです。

 

ナポリタンや喫茶店のマスターは、

お金が嫌いになったわけでも、

必要がないと思っているわけではありません。

 

お金は生きていくうえで必要です。

 

お金を中心に選んでいたことを

時には、心が豊かになることを

基準に物事を選んでみると、今までと

何か違うものが手に入るかもしれませんよ。

 

そんなことをナポリタンと

喫茶店のマスターは伝えたかったのかも

しれません。

 

しばらくすると、心を豊かにしてくれる

お客さんたちが、どんどんと増えていっている

ことに、ナポリタンと喫茶店のマスターは

気が付き始めていました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。