皆さま

 

誰しも見護られています。

どんなに孤独を感じていようが、

見護られています。

 

そんなことを鮭が教えてくれました。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「自分は必ず見護られていると感じる物語」

~鮭が泳いで教えてくれた~

 

一匹の鮭が卵を産むために、

川に戻ろうとしていました。

 

鮭は卵を産んで、子どもたちと

会うことを心の底から楽しみに

しています。

 

そうして、川に向かって泳ぎ出した

瞬間でした。

 

なにか固いもの、海にあるはずではない

自然なものではなさそうな固形物に

頭をぶつけてしまったのです。

 

鮭は、しばらく脳震盪を起こして

しまいました。

 

しばらくの時間、海の流れに漂って

いたのです。

 

ようやく目を覚ましました。

でも、どうしても、自分が戻るべき

川のことを忘れてしまったのです。

 

それでも、卵を産んで子どもたちと

会いたいという純粋な想いは

なくなっていませんでした。

 

もう、鮭はある意味勘で、川を目指して

泳いでいったのです。

 

長いことかかって、ある川に

入ることができました。

 

でも、本当に戻りたい川とは

異なる川にきてしまったのです。

 

それでも、鮭は、純粋な想いを

胸に抱いて、泳ぎ続けます。

 

でも、鮭には「ここはなんか違う」

という違和感が湧いていました。

 

これは、自身から発せられているのか、

なにか大きな存在からなのか、自然が

発してくれているのか、定かではありませんが、

鮭はたしかに違和感を感じているのです。

 

それでも鮭は泳ぎ続けました。

 

「こっちじゃないぞ」と言わんばかりに、

大きな石が流れてきたり、

鮭を狙う動物がやってきたりと、

どうもうまく進めなくなったのです。

 

鮭も「おかしいな」と思っています。

でも、なかなか来た川を戻る勇気は

鮭にもありませんでした。

 

もしかしたら、という淡い期待を持って、

進み続けたのです。

 

すると、「戻った方が、あなたは幸せになるよ」と

言わんばかりに、急に川の流れが大きくなりました。

 

鮭は、自分じゃどうにもならないくらいの

流れに、川を下ることになったのです。

 

あまりの流れに鮭も、意識を

失っていました。

 

プカプカと浮いていると、別の川の

支流へと入っていきます。

 

そのうちに、鮭も目を覚ましました。

 

「なんだか懐かしいな」

 

鮭は、ただただそう感じました。

 

そう、鮭が戻るべきだった川は

ここだったのです。

 

鮭は、確信しました。

「ここで、私は子どもたちを産む」

 

鮭は、再び泳ぎ始めます。

その姿は自信に満ち溢れていて、

もうどんな邪魔も入りませんでした。

 

優雅な姿です。

 

そうして、鮭は、しかるべき場所へ行き、

無事に多くの卵を産むことができたのです。

 

もう少し、遅れていたら、卵を

産むことが間に合わなかったかも

しれませんでした。

 

鮭は安堵の表情を浮かべています。

 

「卵を産むことができてよかった」

「間違った川に入ったとき、なんだか見護られている気もしたし、導かれた気もする」

「なんだか、ハッキリわからないけど、ありがとう」

 

鮭は、無事に卵を産むことができたことに、

感謝の気持ちを送りました。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。