皆さま

 

生きていれば不安になったり、

恐怖を感じたり、哀しみがあったり、

ネガティブと言われる感情を味わう

こともあります。

 

そんなとき、実は自分にとっては

大きなチャンスだったりします。

それが、自分自身を浄化すること

なのですね。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「ネガティブな感情は浄化へのサインと知る物語」

~ホタテがヤドカリを見て湧く思い~

 

海の中にホタテが佇んでいました。

ホタテはあまり動くこともなく、

少ししかめっ面をして、ずっと

流れゆく生き物たちを見ています。

 

ホタテは、魚を見ては、

「あんなに自由に動けていいなあ」とか

他の貝を見ては、

「いい形しているなあ、あの貝殻羨ましいな」

そんな風に、思っているのです。

 

ホタテの思いはそれだけでは

ありませんでした。

 

ホタテは、ヤドカリを見ると

どうしてもネガティブな感情で

いっぱいになります。

 

それは、ヤドカリが様々な貝殻を

住処にしていくその行動力や、

コミュニケーション能力を活かした

交渉術などを目の当たりにすると、

ホタテは、とてもネガティブな

感情が湧いてくるのです。

「ちくしょー、好き勝手に生きやがって」

「誰とでも仲良くしゃべりやがって」

「気に食わないな」

「まったく、僕のようにじっと黙って生きられないのか」

 

ホタテはヤドカリを見ているだけで、

とめどなくネガティブな感情が湧いて

くるのです。

 

だから、ホタテがジーっとその場で

過ごすときも、できるだけヤドカリを

見ないようにしました。

 

でも、どうしても目に入るのです。

 

場所を変えても、最終的には

ヤドカリのあのフットワークの軽い、

そして気楽なコミュニケーションを

見せられて、ホタテは悶絶して

しまいました。

 

「なんでヤドカリを見るとこんなに嫌な気持ちになるのだろう」

 

あるとき、ホタテは、どうしようも

なくなって自分に問いかけたのです。

 

そうるすと不思議なことに、いきなり

声がしてきました。

 

「それは、ホタテくんがその個性を認められていないからだよ」

 

ホタテは声のする方を、見ました。

そこには身体をくねらせて自由自在に

泳ぎ回る甘エビがいたのです。

 

「甘エビくん、それはいったいどういうことなんだい?」

 

甘エビは得意気な表情を浮かべて、

ホタテにお話ししてくれました。

 

「ホタテくんも本当は、ヤドカリみたいに行動的になって、いろいろな人とお話ししたいと思っているんじゃないかい?」

 

「え、いや、そんなことは・・・」

「僕はホタテとして、ジーっとして、生きていきたいと思っている・・・」

 

「ホタテくん、もう無理することはないよ」

「それらを禁止しているから、ヤドカリを見た時にホタテくんは嫌な気持ちになるんだから」

 

ホタテは、甘エビにそう言われて、

さすがに観念したようでした。

 

そう、ホタテは本当は、もっと行動的に

なりたかったし、たくさんの海の生き物たちと

お話ししたかったのです。

 

そのことを自分で自分に禁止していたから、

それを平気で行うヤドカリに嫌な気持ち、

ネガティブな感情が湧いてきていたのです。

 

そのことを甘エビが教えてくれました。

 

「そうか、僕は本当はヤドカリみたいになりたかったんだ」

 

そんな風にホタテは自分のことを

認められるようになりました。

 

それから少しずつですが、ヤドカリが

気楽なコミュニケーションをしていようが、

そんなに嫌な気持ちはしなくなったのです。

 

それどころか、ホタテは、甘エビに習って

海中で自らの貝殻を利用して水流を

発生させて、自由に泳ぎまわることが

できるようになりました。

 

さらには、ホタテはその新たに手に入れた

行動力を使いながら、海中を旅して

様々な生き物たちと、ヤドカリまでとは

いきませんが、コミュニケーションを

取れるようになっていったのです。

 

そう、ホタテは、ジーっと海中で

他の生き物たちを見ていたころより

ずっと楽しく生きられるようになりました。

 

ネガティブな感情もスーッと浄化

されていったのです。

 

今日もホタテは、縦横無尽に

海中を動き回ります。

 

「甘エビくん、僕にいろいろと教えてくれてありがとう」

 

ホタテは自分と同じように、ネガティブな感情に

苦しんでいそうな生き物たちに、甘エビから

教えてもらったことを、教えてあげるようになったそうです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。