皆さま
生きていれば、苦難と感じることも
ありますし、辛いこともありますよね。
でも、いつでも見守られているし、
愛されていると気が付くと、この
人生は生きやすくなると、思います。
詳しくは本文をお読みください。
本日もよろしくお願いします。
立派なご神木と太陽の光の写真です。
【自己紹介】
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「自分は見守られているし、愛されていると気が付く物語」
~神社が包み込んでくれた~
とある神社にとても緊張した
面持ちの40歳くらいの男性が、
鳥居から入ってきました。
男性は、どうやら就職活動中で、
これからどうしても入社を希望する
会社に面接へ向かう途中なのです。
見るからに緊張をした男性は、
参拝をしました。
まだ、時間に余裕はありましたが、
男性はすぐにその神社を去ろうと
しています。
すると、神社はこの男性に何かを
話しかけたそうにしているのです。
でも、なかなか男性に伝える方法が、
わかりませんでした。
なので、神社は空にお願いをして
雨を降らせたのです。
突然、雨が降ってきたので、男性は
仕方なく先を急ぐこともなく、神社で
雨宿りをすることになりました。
「参ったなあ、すぐに止むといいんだけど」
男性は、面接前に濡れてしまっては、
困るので、社殿の下で、身を置いています。
男性は、なんで雨が降ってきたんだろうと
ふと考えました。
そういえば、ずっと晴れていたし、
雨の予報なんて天気予報も言っていなかったなと、
少し不思議に思っていたのです。
そして、この場に留まってもらうことで、
神社は男性に伝えたいことを伝えようと
試みるのでした。
それは、
「あなたは、大丈夫」
「そんなに緊張することないよ」
「そのまんまを表現すればいいんだよ」
「安心して面接に向かうといいよ」
そんなことを神社は男性に
伝えたかったのです。
神社はそれをどう伝えて良いのか
わからなかったので、この場を
男性にとって、体感できるように
変化をするよう試みたのです。
男性は空を見上げて、雨の動向を
見ていました。
すると、男性がわかるくらいに
神社の雰囲気が変わったように
感じるのです。
そう、これは男性にとって、
とても懐かしい雰囲気でした。
男性にとってこの神社は初めて
訪れましたが、なぜだか、とっても
懐かしい気持ちがこみ上げてきたのです。
不思議と緊張していた男性は、
懐かしさのあまり、なんだか
リラックスしてきました。
「あー、なんだか懐かしいなあ」
男性は、しばらくその場で
その懐かしさを体感し続けます。
次に男性が我に返ったとき、
「あ、そろそろ面接に行かなきゃ」
すると、雨はすっかり上がっていて、
青空が再び広がり始めているのです。
男性は、なんだかわかりませんでしたが、
もう一度神社に頭を下げて、懐かしい気持ちを
胸に抱えて、その場を後にしました。
面接でも男性は、緊張が和らいだようで、
とても自分らしくお話しすることができたのです。
神社は、遠くに男性を感じながら、
「よかったね」と想いを送りました。
男性は面接を終えて、どこへでもなく
「なんだかありがとう」と呟くのです。
【終わり】
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執筆依頼なども承っております。
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。