皆さま
今日はどうしても衝動から
書きたくなったシリーズです。
本日もよろしくお願いします。
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「人と人が絆を築いていく物語」
今から数十年前くらいに、
男の子と女の子がいました。
どうやら二人は2つか3つ離れた
兄妹のようです。
兄と妹も小学生のように見えます。
妹はまだ小さいからか、兄の後を
追いかけていきます。
おやつを選ぶ時も、おもちゃを買う時も
妹は満面の笑みを浮かべて、
「お兄ちゃんと同じにする」と
いつも兄の真似をしているようでした。
この日も兄と同じアイスを気のスプーンを
使って、小さな手で不器用に口に運んで
いつもの満面の笑みを浮かべるのです。
妹は満面の笑みを浮かべていますが、
兄の表情はあまり冴えませんでした。
兄はアイスを食べ終わると妹に
少し声をこもらせて言いました。
「ねえ、ちょっと貯金箱を持ってきて、中身見せてよ」
「うん!」
兄にお願いごとをされた妹は、
アイスを食べている途中でしたが、
椅子から急いで降りて、自分の部屋へ
戻っていきます。
その姿を兄は伏し目がちに見ていました。
妹は小さな手で、片手では到底持ちきれない
大きさの貯金箱を持ってきます。
テーブルの上に置かれた貯金箱は
郵便ポストの形をした大きなものでした。
妹は嬉しそうに貯金箱の底についていた
プラスチック製のフタを時間をかけて
外そうとしています。
しばらくすると、そのフタははじけるように
外れて、中から硬貨が出てきたのです。
兄も自分の部屋に戻り、妹とお揃いの
郵便ポストの形をした貯金箱を
持ってきました。
兄は慣れた手つきで裏のフタを外します。
妹は硬貨を一枚ずつ並べていきます。
同じ色で集めて並べているようでした。
兄も貯金箱の中から硬貨を取り出して
いるようです。
「お兄ちゃん、あたし、たくさん持っているんだよ。いいでしょう」
沢山の硬貨を並べた妹はとても満足そうに
兄に笑顔を浮かべます。
そうして、兄は言いました。
「お兄ちゃんのお金と交換しようよ」
「うん、いいよ!」
妹は兄の申し出にうれしそうに
返事をします。
兄は、自分の硬貨を出して、妹の
それと交換していきました。
それを見ながら妹は、
「やったー!また増えたよ!お兄ちゃん、ありがとう!」
妹の硬貨の枚数は増えたようです。
それは、兄は茶色い硬貨や
金色の穴の開いた硬貨を2枚出して、
妹の銀色の大きな硬貨やそれらと同じ大きさの
銀色の硬貨1枚と交換していったのです。
ありがとうと喜ぶ妹を直視できずに、
気まずそうに兄は貯金箱にそれらの
硬貨を入れて部屋に戻っていきました。
妹は重くなった貯金箱を持ちながら、
満足そうにしています。
兄には実はそうしなくてはいけない
理由がありました。
兄は再び貯金箱を開けて、そこから
硬貨を数枚握りしめました。
そのまま出かけていくのです。
駄菓子屋に着くと、そこにいた
同級生らしき子供たちに、その
手に入れたばかりの硬貨を取られて
いたのです。
同級生たちはそのお金で少し
高価な駄菓子を買っているようでした。
兄は、駄菓子を残りの硬貨を使って
少しだけ買っていましたが、とても
楽しんでいるような様子ではなかったのです。
それから数十年が経って、兄は社会人に
なりました。妹はまだ学生です。
兄はしばらくの間、妹の誕生日になると
決まって実家を訪れて、そっと妹の部屋に
硬貨ではなくお札を置いていくように
なりました。
「誕生日おめでとう」という書置きと
一緒に駄菓子だったらいくらでも
買えてしまうようなお札を一緒に
置きました。
そのお札を置く際に兄は決まって、
小さな頃に貯金箱の中身を交換
していたことを思い出しています。
兄にはとてつもない後悔がありました。
兄はその当時、何もわからずに
喜んでいた妹の笑顔が忘れられずに
いたのです。
それで、毎年毎年、妹の誕生日になると
メッセージとお札を実家に置いていくように
なります。
そうして、兄は少しずつそうやって
自分の心を埋めようとしました。
そのことは妹が働きに出るまで
続けたのです。
それからもっともっと年月が経って、
兄と妹はいい大人へと風貌も変えて
いきました。
二人はいい大人になっても
定期的に会って、いろいろなことを
話すようになります。
ある日、兄と妹はレストランで
食事をしていました。
そんな時、兄は決まって、貯金箱のことを
思い出して、食事代を払うようにしていたのです。
ところが、その日は、妹が
「ここは私が払うよ」
と言ったのです。
兄は一瞬、驚いてしまい、
時が止まったようになっていました。
その時に妹が兄に見せた笑顔が、
貯金箱の時に見せた小さい頃の妹の
それととても似ていたからです。
妹は何も変わっていませんでした。
その笑顔を見た時、なぜだか
兄の中にあった絡まりに絡まった
糸がスーッと解けていくような
感覚があったのです。
しばらく間の空いた二人の時でしたが、
兄はそれから笑顔を見せて、
「ありがとう」と言いました。
妹は
「なんだか大げさね」
と呟きながら鞄から貯金箱ではなく、
財布を取り出し、席を後にするのです。
【終わり】
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【終わり】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。