皆さま

 

秋にもなりましたし、

 

どこか旅行にでも行きたいですね。

 

日本にはたくさん観光地があるので、

 

これからも楽しみです。

 

では「道端で起きている幸せを綴る物語」の

第83作目を書いていきたいと思います。

 

「電車に乗れない絵美子さんが飛行機に乗れるまでに道案内をしてもらった物語①」

 

絵美子さんはバリバリ働く30歳代の女性です。

 

絵美子さんは学校を卒業以来

 

現在の会社で勤めています。

 

絵美子さんの勤める会社は

 

とても忙しくて

 

残業も多いです。

 

絵美子さんはそれでも

 

弱音を吐くこともなく

 

毎日働き続けていました。

 

そんな生活を続けて

 

10年以上が経っています。

 

絵美子さんはずっと

 

その生活で大丈夫でしたが

 

近頃、少し頭がクラクラ

 

するようになっていました。

 

それでも絵美子さんは

 

「年齢のせいか」と思い

 

特に気にすることなく

 

仕事を続けていました。

 

ある日、いつものように

 

満員電車に乗っていると

 

途中で電車が止まって

 

しまいました。

 

車内では乗客から

 

ため息が漏れます。

 

すると、絵美子さんは

 

自分に違和感を感じます。

 

通常だった心拍数が

 

徐々に上がってきます

 

「あれ、おかしいな」と

 

思ったのも束の間で、

 

心臓が壊れてしまうのでは

 

と思うほどに

 

絵美子さんの心臓は

 

大きく波打って

 

ドキドキとさせます。

 

それと同時に

 

絵美子さんの心の中は

 

とてつもない恐怖感に

 

襲われています。

 

「あ、このまま消えてなくなるかも」と

 

絵美子さんは感じていました。

 

それくらいの恐怖感を

 

絵美子さんは味わっています。

 

絵美子さんは大量の汗も

 

噴き出してきました。

 

そうして、電車は動き出して

 

目的の駅に到着しました。

 

多くの乗客は降りて行きますが、

 

絵美子さんはスムーズに

 

動くことができませんでした。

 

徐々に波打っていた

 

心臓の鼓動は

 

収まっていき

 

噴き出した汗も

 

引いていきました。

 

しかし、絵美子さんの

 

頭と心に押し寄せた

 

恐怖感はまだ

 

その存在感を示して

 

いました。

 

絵美子さんにとって

 

なかなか忘れられない

 

恐怖感を残したのです。

 

そうして、絵美子さんは

 

長年勤めた会社に

 

通うことができなく

 

なりました。

 

しばらくした後、

 

絵美子さんは

 

自分を無理させたことを

 

感じて会社を

 

辞めることにしました。

 

しばらくは貯金を切り崩して

 

生活をしていこうと

 

絵美子さんは決めたのです。

 

絵美子さんはゆっくりと

 

家の中で過ごしました。

 

活動的な絵美子さんにとって

 

初めての行動でした。

 

でも、絵美子さんの心は

 

そうすることを望んでいるようです。

 

毎日、朝から夜中まで

 

忙しく働いていた絵美子さんは

 

何もやることがなくなり

 

少しずつ時間の余裕を

 

感じるようになりました。

 

好きな映画やドラマを観たり、

 

家の模様替えをしたり

 

掃除もして過ごしました。

 

映画やドラマをゆっくりと

 

観るのは久しぶりのことでした。

 

名作を観ると自然と

 

絵美子さんの目には

 

涙が溢れているようでした。

 

「泣くのも久しぶりだな」と

 

絵美子さんは思ったことです。

 

一通り家の中で

 

やれることはやったような

 

気が絵美子さんはしていました。

 

絵美子さんは久しぶりに

 

外出してみる気持ちが

 

湧いてきました。

 

近所のスーパーには

 

行っていましたが、

 

それ以外はまったく

 

外出していなかったのです。

 

絵美子さんは目的地は

 

決めていませんでしたが、

 

歩いてみることにしました。

 

この外出は絵美子さんにとって

 

大きな一歩になるのかもしれません。

 

【続く】

 

皆さまいかがでしたでしょうか。

 

絵美子さんはずっと無理をして

 

仕事を続けていたのかもしれません。

 

心と身体が悲鳴をあげました。

 

会社を辞めて家の中で

 

絵美子さんはやれることは

 

やったようです。

 

すると、不思議と絵美子さんは

 

外に出てみようと思ったのです。

 

ゆっくりですが、前に進んでいる気がします。

 

意外と道端には良い人もいますし、幸せを

見つけることができるものなんですね。

 

現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が

このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる

きっかけになったら嬉しく思っています。

世の中には親切な人は意外といます。

そんな願いを込めて書いています。

 

何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。

 

皆さまよろしくお願いいたします。