皆さま
最近時間を見つけては走るようにしています。
走り終わると暑いのですがなんだか
すっとして気持ちが良いものです。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第63作目を書いていきたいと思います。
「安心な自分を感じ始めた麦穂さんが道案内をしてもらった物語」
不安でいっぱいだった時期の前回のお話しはこちらです。
麦穂さんは働く30歳代の女性です。
ずっと漠然とした不安に襲われていて
生きることが不安で苦しんでいた
麦穂さんは「安心散歩」に出会い
自分が不安の世界にいることに気が付き、
安心の世界に足を踏み入れていました。
そうして、しばらくの間「安心散歩」を
続けていた麦穂さんに変化が訪れました。
少しずつですが、麦穂さんは自分が安心であると
感じることが出てきたのです。
友達と食事に行くことになっても、
「次の日の仕事に影響する」
「お金がかかるなあ」など
不安な面ばかりに目がいっていた麦穂さんでしたが、
「安心散歩」を行っているうちに
自分がもしも安心だったらという
仮の立場で物事を考えられるようになったようです。
「安心な自分だったらどうするだろう?」と
麦穂さんは何かを選択する時に、一度立ち止まって
そう考えるようになりました。
少しずつ麦穂さんは安心な自分に慣れてきたようです。
人間と言うものは不思議なもので、
「安心」が身体に染みついてくると
もっともっとと目指したいものが出てくるようです。
しかし、麦穂さんはどうしたらよいかわからず
この日も「安心散歩」を独りで黙々と続けていました。
すると、曲がり角から60歳代くらいの女性が
歩いてきたのです。
麦穂さんはすぐにその女性が、
「安心散歩」の会場へ連れて行ってくれた人だと
わかりました。
麦穂さんとその女性は久々の再会を
喜びました。
麦穂さんが「安心散歩」を続けているというと、
女性は「それならそろそろ教えたいことがある」と
麦穂さんに言いました。
女性は麦穂さんをその場所へ道案内しました。
そこはやはり河原のようでした。
そこには「安心楽しいランニング」と旗が
出ていたのです。
「安心」「楽しい」を4回ずつ交互に
呟きながらゆっくりとランニングをするんだそうです。
「安心」を少しずつ身体に染み込ませたら、
次は「楽しい」ことをしたくなる人が多いのかもしれません。
麦穂さんは「安心」「楽しい」と呟きながら走ってみました。
少しずつではありますが、
麦穂さんは「楽しい」ことを体験したくなっているようです。
「安心」があってこその「楽しい」なのですね。
それから麦穂さんは「安心散歩」「安心楽しいランニング」を
うまく使い分けて日々を楽しむようになりました。
そうして、気が付くと麦穂さんにとって
「安心」は当たり前になってきたようで
呟く言葉も「安心」はほとんどなくなり
「楽しい」ばかりになってきたんだそうです。
安心散歩も安心楽しいランニングも
その効果は人によるようですが、
麦穂さんにはしっくりきたようです。
麦穂さんは再び「安心楽しいランニング」を
教えてくれた女性との出会いという
偶然に感謝しました。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
麦穂さんは自分の心の中が「不安」に
覆われていたようですが、
段々とその真逆にある「安心」に
ひっくり返って行きました。
その後、「安心」になったら
「楽しい」を求めるようになったことは
麦穂さんが自分らしく生き始めたと
言えるかもしれませんね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。