皆さま
8月も気が付けば後半になっています。
本当に人生は意識して生きていないと
あっという間に終わってしまいますね。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第34作目を書いていきたいと思います。
「知らない街で道に迷う亜沙子さんが道案内をしてもらった物語」
亜沙子さんは20歳代の会社員をしている女性です。
亜沙子さんは会社での仕事が嫌になって、
嫌で嫌で仕方なくなり
金銭的に余裕のある男性と
結婚して会社を辞めようと考えています。
今日は高収入男性と出会えるアプリで
知り合った男性と初めて会うため
電車に乗って初めて行く駅に着いたところです。
駅から徒歩数分のところにあるカフェが
待ち合わせの場所でしたが、
亜沙子さんは勘違いをして
そのカフェがある出口とは
逆の方に出てしまいました。
亜沙子さんにはなぜだかわかりませんが、
その男性に会うのが楽しみという気持ちと
少しザワザワとする不快な気持ちが
交互にやってきている気がしています。
すると先ほどから亜沙子さんは視線を
感じています。
そちらの方を見てみると女性がいました。
年齢は亜沙子さんの母親と同じくらいでしょうか。
目が合うとその女性は亜沙子さんに微笑みかけます。
亜沙子さんは「気持ちが悪いなあ」と思いましたが、
なぜだか亜沙子さんが感じていたザワザワ感がなくなりました。
その女性は亜沙子さんの目の前にやってきました。
「喫茶店ならこの道から行くといいですよ」
亜沙子さんは驚きました。
なぜかこの女性は亜沙子さんが喫茶店に行こうとしている
ことを知っていたようです。
亜沙子さんは半信半疑でしたが、
言われた通りその細い路地を進んでいきました。
すると女性の言った通りに古びた純喫茶があります。
カランコロンと音をならして店内に入ると
「手相占いフェア」と書かれた横断幕がありました。
なんでもコーヒーを飲みながら
手相占いをしてくれそうです。
亜沙子さんは待ち合わせのことを忘れて
手相占いをしてもらいました。
約束を忘れるなんてことさえ亜沙子さんにとっては
初めてのことです。
手相占いをしてもらうと
「異性との出会いに気を付けた方が良い」
「仕事が嫌だからといって行動する前にやれることを探そう」
「自分の感覚を大切に行動した方が良い」
などと言われました。
そこで、亜沙子さんは今日男性と会う約束をしていたことを
思いだします。
連絡した方が良いかと思いましたが、
その前に自分の感覚を大事にしてみました。
「怪しい」と亜沙子さんはその男性のことを振りかえりました。
「この男性とは会わない方が良かったのだ」
そうして、この日はそのまま家に帰ることにしたのです。
亜沙子さんはそれをきっかけに
仕事は嫌だけど自分で改善できるところを
探しはじめました。
すると社内で新たな業務を始めることになり、
一緒に仕事を進める素敵な男性と出会ったのです。
亜沙子さんは探していたカフェではなく
手相占いをやっている喫茶店を
教えてくれた女性との出会いなど
様々な偶然に感謝しました。
ちなみに亜沙子さんが最初に会おうとしていた
男性は出会いアプリから強制退会したと聞いたそうです。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
きっかけって大事ですね。
自分の感覚も大事なんですね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。