皆さま

 

台風が近づいているようですね。

 

気を付けながら過ごしましょう。

 

東京は晴れていたと思っていたら

 

いきなり雨になることがここ数日増えています。

 

朝の散歩は2日連続で途中で雨になりました。

 

では「道端で起きている幸せを綴る物語」の

第31作目を書いていきたいと思います。

 

「男性が怖い由香さんが道案内をしてもらった物語」

 

由香さんは男性が怖いと感じている30歳代の女性です。

 

由香さんは暗い所などで目を閉じると大きな男性が

 

自分にのしかかってくるようなイメージが出てくるようです。

 

そのため、できるだけ男性が少ない職場を選んで働いています。

 

由香さんは今日も仕事を終えて、

 

いつものように電車に乗って帰ろうとしていました。

 

週末ということもあって、会社の最寄り駅では

 

酔っ払った人たちが大きな声を上げています。

 

中には男性も多くいて、由香さんは歩きながら恐怖心を感じていました。

 

由香さんは首を振りながら恐怖心を振り払うかのように歩き続けます。

 

無事に駅に着いた由香さんでしたが、

 

先ほどの恐怖心が少し心に残っています。

 

いつもなら恐怖心が湧いた時は、落ち着ける場所に行って、

 

落ち着いてから帰宅していました。

 

落ち着いてから帰った方が良いかと由香さんは考えましたが、

 

毎回恐怖心で帰る時間を遅らせていては

 

いつまでたっても自分は変わらないと思っています。

 

「今日は休まずこのまま帰ろう」と由香さんは決意しました。

 

由香さんにとっては大きな勇気のいる挑戦でした。

 

そして、由香さんは電車に乗り込みます。

 

しばらくすると由香さんに思いがけないことが起こったのです。

 

電車に何らかのトラブルが起きて、

 

停電になり車内が真っ暗になったのです。

 

車内は騒然としていて、色々な人が声を上げたりしています。

 

真っ暗になったことで由香さんの心の中には、

 

大きな男性がのしかかってくるイメージが湧きあがってきました。

 

由香さんはいつもより大きな恐怖心を感じています。

 

「あー、もう耐えるのはやめよう」と由香さんは

 

半分意識が無くなっていく中で、思ったのです。

 

由香さんはあまりの恐怖心で意識を失ってしまいました。

 

由香さんの意識が段々と戻ってくると周囲の声が聞こえてきます。

 

ゆっくりと目を開けるとどこかの部屋で由香さんは横たわっているようでした。

 

由香さんがあたりを見回すと、男性が近寄ってきました。

 

今までの由香さんなら男性が近づいてきたら恐怖心を抱いていましたが、

 

なぜだか怖くありませんでした。

 

その男性はすごく優しい表情と雰囲気を持った人です。

 

「この男性なら大丈夫」と由香さんは感じました。

 

どうやら、ここは由香さんが住む最寄り駅の

 

医務室のようなところだったようです。

 

車内で意識を失った時、不思議なことですが

 

その車両には由香さん意外に女性はいなかったそうです。

 

それで、その男性は意識を失った由香さんに声をかけたようで、

 

由香さんは意識はなさそうでしたが、そんな中でも

 

自分の定期券を見せるような仕草を男性にしたそうなのです。

 

そして、男性は由香さんの目的地がわかり

 

その駅まで由香さんを案内したようでした。

 

由香さんは最寄り駅まで連れてきてくれた男性に

 

感謝しました。

 

なぜだか由香さんはその男性に好意のようなものを

 

抱いていることにうっすらと気が付きます。

 

由香さんは自分が男性に好意を持つなど

 

何年振りだろうと自分の人生を振り返りました。

 

由香さんはこの電車に乗った勇気、

 

最寄駅まで連れて行ってくれた男性との出会いという

 

様々な偶然に感謝しました。

 

【終わり】

 

皆さまいかがでしたでしょうか。

 

由香さんは男性が怖かったようです。

 

それが元で色々な場面で恐怖心が

 

湧きあがってきて困っていました。

 

それでもある時勇気を出して進みました。

 

その結果、好意を抱けるような優しい男性と

 

出会うことができたのです。

 

意外と道端には良い人もいますし、幸せを

見つけることができるものなんですね。

 

現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が

このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる

きっかけになったら嬉しく思っています。

世の中には親切な人は意外といます。

そんな願いを込めて書いています。

 

何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。

 

皆さまよろしくお願いいたします。