皆さま
都内でも意識して歩いていると
意外と緑のある場所ってありますね。
定期的に自然を感じることは
心身にとっても良い気がします。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第29作目を書いていきたいと思います。
「会社を辞めた哲哉さんが道案内をしてもらった物語」
哲哉さんは会社を辞めて3カ月が経った30歳代の男性です。
会社を辞めてからというもの哲哉さんは仕事はしていません。
収入やこれからの人生に不安も感じますが、
今は自分と向き合ったり、やりたいと思ったことを
やるようにして日々過ごしています。
哲哉さんは会社での仕事は好きにはなれませんでしたが、
一緒に働く仲間の多くは好きでした。
それでも哲哉さんが仕事を辞めたのは
やりたくない仕事を卒業して
やりたい仕事をやるためです。
会社を辞めて3カ月すると
以前の会社の仲間から
久々にみんなで会わないかと
誘われました。
しかし、哲哉さんは予定はありませんでしたが
その誘いを断りました。
「仕事をしていない自分は引け目を感じる」
そういう感情が生まれたのです。
一度は断ったものの哲哉さんはその誘いが気になっていました。
予定もなかった哲哉さんはふらりとその会が行われる
レストランがある街まで出かけてみたのです。
哲哉さんは駅前で前の会社の人と偶然会ったら
良いなあと思っていたのかもしれません。
そうすれば自分の意志とは関係なく
その会に参加できるからです。
そんなことを考えていた哲哉さんは
レストランの場所は調べずに来ました。
すると目の前を歩く20歳代くらいの男性と
目が合いました。
哲哉さんは心の中で「どこかで会ったことある人だな」と
思いましたが、会ったという記憶は蘇りませんでした。
哲哉さんは勇気を出して、レストランの場所を聞いてみようと思いました。
その男性が知らないと言ったら諦めようと考えたのです。
聞いてみると、なんとその男性もそのレストランに行くという
驚きの展開が待っていました。
歩きながら話しているとその20歳代の男性は
哲哉さんが勤めていた会社の新入社員だったのです。
哲哉さんとその男性はとても驚きました。
でも、なぜだか意気投合しています。
そうして、前の会社の仲間たちとの楽しいひと時を
過ごすことができました。
哲哉さんは会社を辞めてから3カ月が経ち、
少し緊張していたのですが、
実際に振り返ってみると
在職中よりも自分の力が抜けていること
人に対して鎧が無くなっていることに
気が付きました。
仕事をしていない自分に価値がないわけではなく、
仕事をしていようがいまいが、自分には十分な価値が
あるのだと哲哉さんは話しながら実感していきます。
3カ月自分と向き合い、好きなことをやるようになり
ますます本来の自分に還っていっていることが
実感できました。
哲哉さんにとっては大きな収穫です。
この調子でやっていけば必ず
自分が望む仕事に就くことができるし、
その仕事ができる人間に近づいているのだと
確信をもつことができました。
哲哉さんは駅までの前の会社の
会ったことはない新入社員の男性との
出会いという偶然に感謝しました。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
哲哉さんは3カ月ぶりの
仲間との交流で以前との
自分の変化を実感することができました。
それによって、自分の進む道への
自信にもつながったようです。
意外と道端には良い人もいますし、幸せを
見つけることができるものなんですね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。