皆さま
パソコンの前に座るとき、
片手にはホットコーヒーだったことが
懐かしい話しであります。
今やアイスコーヒー片手に書いております。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第19作目を書いていきたいと思います。
「パスポートセンターへ行く佐代子さんが道案内をしてもらった物語」
宮城県内に住むパスポートを取りに来た
佐代子さんは70歳代の主婦です。
佐代子さんは海外へ行ったことがなく、
初めてパスポートを取りに来たのです。
それはなぜかと言うと、
佐代子さんには息子と娘の2人の子どもがいます。
どちらも家庭を持ってそれぞれに孫がいるのです。
佐代子さんの旦那さんは2年前に亡くなっていて、
佐代子さんは1人で暮らしています。
佐代子さんは1人でお家にいると寂しくなって、
旦那さんのことを思い出しては泣いていたのです。
息子さんと娘さんは佐代子さんの様子から元気がないことを知っていました。
そうして息子さんと娘さんのそれぞれの家族と
佐代子さんでハワイ旅行に行こうという
計画を息子さんと娘さんが考えたのです。
でも実は佐代子さんは飛行機が怖くて乗れないのです。
息子さんと娘さんはそれをしっていましたが、
あえてハワイにしました。
佐代子さんは旦那さんから海外旅行に行きたいと言われても、
飛行機が怖いことでいつも断っていました。
旦那さんが亡くなると一度でも勇気を出して、
飛行機に乗って一緒に海外旅行に行ってあげたら良かったと
佐代子さんは悔いていたのです。
それを知っていた息子さんと娘さんはあえてハワイにしたのです。
そのこともあって佐代子さんはその誘いに
怖さもありましたが「行きたい」と言いました。
「飛行機怖くても私たちがいるからね」と娘さんは
佐代子さんに優しい言葉をかけています。
それで、佐代子さんはパスポートを取りに来たのですが・・・
そこで道に迷ってしまいました。
すると目の前に佐代子さんと同じ年齢くらいの夫婦が歩いていました。
笑いながら歩いている夫婦を見て、
佐代子さんは旦那さんとのことを思い出して
寂しい気持ちがこみ上げてきました。
佐代子さんは寂しくなったものの、ハワイ旅行のことを思い出し
「新しい一歩を踏み出す」ということを覚悟したのです。
佐代子さんはその夫婦に声をかけて道を聞きました。
「すみません、仙台市役所にはどう行けば良いですか?」
夫婦は佐代子さんに仙台市役所の場所を教えてくれました。
「少し歩くと遠いですが、何か急用ですか?」と佐代子さんは気遣われました。
「実はパスポートを取りに行くんです」
「あれ、パスポートだったら宮城県庁のはずですよ」
「私たち最近パスポート取ったもんだから」
そこで、佐代子さんは自分の間違いに気が付きました。
夫婦は丁寧に宮城県庁の場所を教えてくれました。
お礼を言って佐代子さんは宮城県庁を目指します。
その道すがら佐代子さんはおもちゃ屋さんを見つけました。
何だか気になって入ってみると色々なおもちゃが売っています。
佐代子さんは孫たちのためにおもちゃを
買ってあげることを思いつきました。
その後、無事にパスポートも取ることができます。
ハワイ旅行当日、少しドキドキしていた佐代子さんでしたが
息子さん、娘さん、孫たちに会うと嬉しくてドキドキを忘れました。
そうして、パスポートを取りに行く時に買った
おもちゃを孫たちにプレゼントしたのです。
飛行機の中で佐代子さんは孫たちをそのおもちゃで遊びました。
なんだか、楽しくて嬉しくて飛行機の怖さを
佐代子さんは忘れていたようです。
気が付くと、とても楽しい飛行機の旅を
佐代子さんは楽しむことができました。
ハワイに無事に着くと佐代子さんは家族に感謝しました。
それと同時にパスポートを取りに行った時、行き先を間違えたこと
途中で道を教えてくれた夫婦、おもちゃ屋さんを見つけたこと
様々な偶然に感謝しました。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
佐代子さんは寂しい思いをしていましたが、
色々な人たちに助けてもらえました。
道案内してもらった結果、おもちゃ屋さんで孫たちと
飛行機を楽しく過ごすためのおもちゃも買うことができました。
一歩を踏み出すことで、怖かった飛行機にも乗れて
大切な時間を過ごすことができました。
意外と道端には良い人もいますし、幸せを
見つけることができるものなんですね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。