皆さま
今日からとうとう8月が始まりましたね。
昨日は家の掃除などをして、
なんだか心機一転新たなスタートと言った感じです。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第17作目を書いていきたいと思います。
「掃除をしていた美希子さんが道案内をしてもらった物語」
美希子さんは中学二年生の女性です。
今日は美希子さんが大好きな歌手のコンサートの日でした。
美希子さんは朝からウキウキしながら、
準備をして電車で2時間かけて都内までやってきました。
最寄りの駅まで着けば会場はわかるかと考えていた美希子さんでしたが、
なぜだか迷ってしまいました。
歩き続けていると最寄駅から隣の駅まで移動してしまっています。
もうコンサートの時間は迫ってきていました。
諦めたかのように美希子さんは近くの公園に入って行ってベンチに座り込みます。
すると、ベンチの下はゴミが散乱していて汚れていました。
コンサートの時間が迫っていたにも関わらず、
美希子さんはおばあちゃんが良く道を歩きながら
ゴミを拾っていたことを思い出しています。
そのことを知っていたおじいちゃんが、
おばあちゃんはゴミを拾って徳を積んでいるんだよと教えてくれていたのです。
美希子さんはいったん深呼吸をして、
ベンチの下に散乱しているゴミを拾って掃除をしました。
美希子さんは掃除をして、
ベンチに座り持ってきた水筒のお茶を飲んでいると、
どこからともなくやってきた見知らぬ優しそうなおばあちゃんが隣に座りました。
「あなた、掃除なんてして偉いわね」
「ちょっと気になったので・・・おばあちゃんが良く掃除していたのを思い出したんです」
話しの中で美希子さんはコンサートを見に来たけど、
道に迷って間に合わなそうと見知らぬおばあちゃんに話しました。
すると、おばあちゃんは立ち上がり道路沿いで
なにやら知らないおじさんと話しています。
優しい顔でおばあちゃんは美希子さんに手招きをして呼び寄せます。
なんと、おじさんはタクシー運転手で美希子さんを
コンサート会場まで連れて行ってくれることになりました。
美希子さんはお金の心配を口にしましたが、「大丈夫」と優しく言われました。
「ありがとうございます」美希子さんは
おばあちゃんとおじさんにお礼を言いました。
「あなたが徳を積んだからよ」おばあちゃんは
優しい顔のままでそう美希子さんに伝えます。
無事に美希子さんはコンサートに間に合い、
楽しいひと時を過ごすことができました。
今日会ったおばあちゃんとおじさんにも感謝しましたが、
今まで一緒に過ごしてきた家族にも感謝が湧いてきました。
そして、今日の偶然に感謝して眠りました。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
美希子さんは道に迷った時、自分のおばあちゃんが
道の掃除をしていたことを偶然にも思い出しました。
それを見ていた親切な見知らぬおばあちゃんに助けてもらえたのです。
それは徳を積んだからと教えてもらいました。
意外と道端には良い人もいますし、幸せを
見つけることができるものなんですね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。