皆さま
夏がやってきたなあと実感していたらもうすぐ8月になるんですね。
では「道端で起きている幸せを綴る物語」の
第14作目を書いていきたいと思います。
「歩きスマホをしていた智樹さんが道案内をしてもらった物語」
都内にある「代々木八幡駅」からスマホを見ながら階段を上がってくる智樹さんは、
大学に通う20歳代の学生です。
どうやら、智樹さんはスマホで道を調べながら人通りもそこそこある駅前を
歩いていっているようです。
すると、智樹さんは前から歩いてくる老婆とぶつかってしまい
スマホを落としました。
老婆は驚いた表情をしていましたが、怪我をすることもありませんでした。
その代わりではありませんが、落とした智樹さんのスマホの画面は割れてしまいました。
元々優しい気持ちをもっているはずの智樹さんは、
「すみませんでした」と老婆に謝りました。
「どうして、そんなもものを見ながら歩いていたんだい?」
老婆は優しく智樹さんに聞きました。
「代々木八幡宮という神社に行きたくて、スマホで探しながら歩いてしまいました」
「それなら私が教えてあげるよ」老婆はそう言いながら智樹さんに道を案内してくれたのです。
智樹さんはその時、反省と感謝の気持ちが同時に湧きあがってきました。
それはこんなに優しい人に自分のことばかり考えて、スマホを見ながらぶつかってしまったことの反省や
世の中にはぶつかってきた相手に道を親切に教えてくれる人がいるという感謝の気持ちでした。
「本当にすみませんでした。本当にありがとうございます」と湧いてきた2つの気持ちを
智樹さんは老婆に伝えることができました。
老婆は笑顔で智樹さんの気持ちを受け止めます。
実は智樹さんは代々木八幡宮で具合の悪い祖父の回復を願いに行くつもりだったのです。
それなのに、危うく道行く老婆に怪我を負わせるかもしれませんでした。
智樹さんは代々木八幡宮で祖父の回復を願うとともに、自分のことばかり考えていたことを恥じて
人のことが考えられるように誓いったのです。
そして、画面が割れたスマホを智樹さんはもう一度見ました。
智樹さんは老婆に出会えたこと、ぶつかって怪我をさせなかったという
偶然に感謝しました。
【終わり】
皆さまいかがでしたでしょうか。
智樹さんは祖父の回復を願いに神社へ行くという
優しい気持ちを持った青年です。
しかし、ちょっとした気持ちから歩きスマホをして
老婆にぶつかってしまいました。幸いなことに怪我をさせることなく済みました。
老婆からの言葉やその体験を通して智樹さんは人のことを考えようと
考えを改めるきっかけをものにしたのです。
意外と道端には良い人もいますし、幸せを
見つけることができるものなんですね。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。