皆さま

 

最近の楽しみってありますか?

僕は近所の立ち食いそば屋でお昼を食べることです。

本当においしいんですよ。

 

では「道端で起きている幸せを綴る物語」の

記念すべき第10作目を書いていきたいと思います。

 

「アメリカから来たゲイブさんが道案内をしてもらった物語」

 

ゲイブさんは小さなころから日本が好きで、英会話講師になるため

アメリカから日本へやってきたばかりです。

 

ゲイブさんは笑顔で街中を歩きますが、

なぜだか特に朝は日本人のみんなが下を向いて歩いていることが気になっていました。

 

ある時、ゲイブさんは少し遠くまで散歩をしてしまい道に迷っていました。

すると、目の前にお昼なのに下を向いて歩いているサラリーマンを見つけます。

 

「また下を向いているね」と思ったゲイブさんはサラリーマンに思い切って声をかけました。

「ハーイ!シブヤステーションドッチデスカ?」ゲイブさんは片言ながら明るく聞きました。

 

サラリーマンの男性はとまどった様子でしたが、ゲイブさんの明るさに引っ張られて

「マッスグマッスグ」となぜだか片言で大きなジェスチャーをしながら道を教えました。

 

「オーセンキュー、アリガトウ」とゲイブさんはお礼を言いました。

サラリーマンはなんだか照れくさそうにしています。

 

ゲイブさんは右手を上げて、サラリーマンにハイタッチを要求します。

サラリーマンはぎこちなさそうに、それに応じます。

 

サラリーマンは何だか元気になったような気がしました。

ゲイブさんはサラリーマンの笑顔を見て、その場を去ります。

 

サラリーマンは下を向いて歩いていましたが、

なぜだかその後は歩くとき視線が上向きになっています。

 

「これから僕は大好きな日本でみんなを元気にしていこう」

ゲイブさんはシブヤステーションに向かう間にそう決意したのです。

 

ゲイブさんはその後、英会話講師となり日本人生徒からも

人気を博しました。それは「英会話も上手くなるけど、何より元気になれる」

というのが受講生が増えた理由でした。

 

ゲイブさんは自分が道に迷ったこと、下を向いて歩くサラリーマンがいてくれた

偶然に感謝しました。

 

「アリガトウ」

 

【終わり】

 

皆さまいかがでしたでしょうか。

 

ゲイブさんは道に迷いましたが、不思議なことに

聞いた相手を元気にしてしまいました。

 

そして、その元気にするということにゲイブさんは

自分の楽しみであることを発見します。

 

楽しみを有効に活用したゲイブさんは

英会話講師としても成功を収めたのです。

 

どんなところから自分の才能や楽しみが

見つかるかは色々やってみないとわからいこともありますね。

 

意外と道端には良い人もいますし、幸せを

見つけることができるものなんですね。

 

現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が

このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる

きっかけになったら嬉しく思っています。

世の中には親切な人は意外といます。

そんな願いを込めて書いています。

 

何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。

 

皆さまよろしくお願いいたします。