祈りのチカラ。
東日本大震災の少し後に仕事で台湾を訪れた時、足裏マッサージ店の隣の椅子で震災に関するテレビを観ていた見ず知らずの台湾人の男性が
「日本は大変だね。私達の国は日本にとても世話になった。私達は皆日本を応援している。」
と声をかけてくれた。僕は胸が熱くなりながら笑って「ありがとう」と言った。
一緒に暮らしている84歳の母は、常時続く痛みと、たびたび訪れる死への恐怖と対峙しながら、一日一日、少しずつ黙る時間が長くなる。
僕は、一日一回、母を笑わせることをノルマにしている。できれば一日2回、笑わせたい。
コントロールできない悲劇は、悲しいけどいつでも起こる。その悲劇が大きければ大きいほど、乗り越えてとか頑張ってなんて、僕には言えない。
かける言葉は見つからないから、僕は、自分が得意だと思ってる道化になって、傷つけないように細心の注意をはらいながら、笑顔に誘いたがる。ときどき失敗して後悔する。
いろんな人が、いろんな得意やできることをもっていて、たいていみんなが、優しい想いをもっている。たとえなんにもできなくても、みんなが想いを持っている。応援してる。
それだけだって、その祈りだって、大きな力なんだと思う。