ピッチングについて考えてみる。 | Personal Conditioning Lab T.N.P

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【福岡のパーソナルトレーナー 山田大介が日々の仕事や生活、感じたことを日記にしています。】

野球のピッチングについて、今日は少し書きたいと思います。



アメンバー登録をさせていただいている


福岡のトレーナーのKAWAMURA さんのブログで


「投球フォーム」というタイトルでも紹介もされています。


動画もあって、わかりやすい内容になっているのでぜひ、参考にしてみてください。



最初にピッチングというのは当然、個人の遺伝的要素、技術、体力レベルによって


個人差があるということを理解していただきたいです。


その考えをもとに少しお付き合いしていただければと思います。



では「球速」と「コントロール」について


KWAMURAさんのブログでもありましたが、


日本の選手とキューバ選手の違いということです。


速い球を投げたければ、それだけ体重を素早く前に移動させればいいわけです。


コントロールを重要視するなら体重を残して投げる必要があります。


移動重視か回転重視かということです。


移動動作が大きければ当然身体コントロールも難しくなります。


バイオメカニクス的にいえば下肢の作用点の動かし方と上肢との関連性です。



高校時代、球速があるピッチャーがプロに入って


球速が落ちたといわれることがありますが、


これはコントロールのため、ピッチングフォームを変えた結果が多いです。



トレーナーとしてここからが大事なのですが、


それでは球速を上げるためにどうすればいいのか?


これは、ピッチングのとき軸となる下肢の伸展力(パワー)が必要となります。


したがって片側性の下肢の筋力とパワーのトレーニングをしなければなりません。


もちろん、それ以外の要素もありますが、軸足に関していえばということです。


他の要素についてはまた、別の機会に書きたいと思います。



最近、「身体軸」についてピッチングの


「中心軸」や「二軸」の理論を書かれている書籍などを目にします。



では、身体の軸の定義とは?



というと、すみません、実際私にもわかりません。


ただ、言えることは身体軸は中心軸や二軸だけでは片付けられないように


思いますし、上記の軸とは動きを仮定した軸ではないかと思います。


スポーツの動作はもっと複雑なものだと思います。



軸と同様に動きの中でいわれるのが「重心」ですね。


ピッチングには重心移動が必要という考えもありますが、


実際重心の動きはそれほど大きくありません。


したがって、上記で述べたとおり、球速を上げようと思えば、


重心の移動よりももっと必要なことがあります。



実際のところ軸や重心は「感覚」で捉えられていることが多いです。


感覚って正直あいまいですよね?



現場で選手に対して、軸やら重心などを話して理解させることができるか?


また、現場で軸や重心を数値化したり、明確に教えることができるか?


どちらも環境によりますが、難しいことだと思います。


たとえ、プロ野球選手であってもわかる選手は少ないと思います。


トレーナーとして論理を持つことが大切ですが、


それを正しくわかりやすく伝えることのほうがもっと大切です。



私が大学院で研究しようと思ったのもこうした、感覚や主観的な


指導ではダメだと思ったからです。


スポーツ動作を分析し、データ化および数値化したものを選手に対して


わかりやすく伝えていくためこれから勉強しようと思っています。



長々となりましたが、この内容自体も私の主観です。


様々な考え方がある中の一つだと思っていただければと思います。


また、もっと面白い考え方や間違いがあれば


ぜひ、アドバイスしていただければと思います。


長くお付き合いしていただきましてありがとうございました。