柴又帝釈天『庭園・彫刻ギャラリー』(葛飾区)2015.09. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。


フーテンの寅さんが産湯を使った『柴又帝釈天』
おススメは帝釈堂の庭園・彫刻ギャラリー、
法華経説話彫刻の匠に心打たれ、庭園の大回廊でほっ。



       ☆お知らせ☆
       09.19. 一緒に行った友だちから 「写真が少ない」 とクレームが来たので
       彫刻の写真、ピンボケで大変お見苦しいのですが増やしました。
            うらぁーっ、ひとのブログにケチ付けんなーっ! (`Д´*)q

  
2015.09.某日
やればデキル子なので、午前中にバッチリ仕事が終わりました♪  (v^ー°)
「暇なら、これから浅草に行こうよ!」 と誘われて電車で向かっていると
 友  「う~ん、やっぱりその先の帝釈天もいいな~そっちにしようっかな~」 と。
っっったくもー、そーゆー我儘は・・・・・ 大好き♪

 

 

1-帝釈天参道2  私、『柴又帝釈天』 は2年ぶりでした。
 九州から幼馴染が遊びに来た夏が最後で、
 その前はひとりで帝釈天の彫刻を観に来たり、
 『鰻屋 川千家』 企画の落語会に参加したり、
 東京の友だち何人かとも来てるし…
 で、今回で通算10回目くらいかも。
 
 友だちは東京生まれなのに最後に来たのは
 「小学校の遠足以来かなぁ…」
 なんて “白黒写真時代” のこと言ってるから、
 尚は得意になって案内しました。  (>艸<) ウフフ

 

 

 
 《帝釈天へのアクセス》
 ・京成線「柴又駅」から徒歩3分。
 ・北総公団線「新柴又駅」から徒歩12分。
 ・JR小岩駅(15分)やJR金町駅(5分)からバス。
 日本橋駅から柴又駅まで約30分です。
 
 
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
 
 
    あんな雲に なりてえんだよ
 
 
13:00
寅さんの銅像が立つ京成線の柴又駅前に着きました。
山田洋次監督の言葉が刻まれています。
 

 

0-寅さん  寅さんは損ばかりしながら生きている
 江戸っ子とはそういうものだと 
 別に後悔もしていない
 人一倍他人には親切で家族思いで
 金儲けなぞは爪の垢ほども考えたことがない
 そんな無欲で気持ちのいい男なのに 
 なぜかみんなに馬鹿にされる
 もう二度と故郷になんか帰るものかと
 哀しみをこらえて柴又の駅を旅立つことを
 いったい何十返くり返したことだろう
 でも故郷は恋しい
 変わることのない愛情で自分を守ってくれる
 妹のさくらが可哀想でならない
 ----ごめんよさくら いつかはきっと
 偉い兄貴になるからな----
 車寅次郎はそう心に念じつつ
 故郷柴又の町をふり返るのである
              1999年8月 山田洋次
 


 
帝釈天へと続く門前町は、
名物の草団子屋を始め、お煎餅屋、鰻屋、蕎麦屋、佃煮屋、玩具屋、土産屋が
昔ながらの風情を残し(…いや、演出し?)軒を連ねています。
 
尚 「ここへ来るんだったら、ランチしなきゃよかったね」
友 「でも草団子は買お! 柴又公園で江戸川見ながら食べようよ」 
 
お腹一杯にしてきた状況を後悔しながら歩いた参道。
 

2-参道1

 
   MEMO
   帝釈天の二天門に着いたら、門前の公衆トイレに行っておきましょう。
   境内にはトイレはありません。
   『庭園・彫刻ギャラリー』 を巡っていて行きたくなったら悲しいよ~。
 
  
 
二天門 
 
帝釈天に着きました。
私の言い方は失礼かもしれませんが、
この二天門、もっと知名度が上がっていいと思うんですよね。
ちゃんと観れば観るほど彫刻の細部の細部に至るまで感動しますから、
ただボーッとくぐってはダメ!  

3-二天門


      ◆二天門
      明治29年、江戸期建築の最後の名匠 坂田留吉棟梁作。
      ナルホド、日光東照宮の陽明門を模したと言われるだけあって
      その透かし彫り彫刻の素晴らしさには目を見張ります。
      門の左右には南の守護 増長天西の守護 広目天が安置されています。



帝釈堂
 
二天門をくぐった正面が帝釈堂です。
左手にある御神水から帝釈天を横這う瑞龍の松の枝ぶりは見事です。
 

3-帝釈天1


       ◆柴又帝釈天
       寛永年間(1629)開基の経栄山題経寺という日蓮宗のお寺です。
       下総中山法華経寺第十九世 禅那院日忠上人のお弟子の
       題経院日栄上人が葛飾柴又へ寄った際に、見事な枝ぶりの松と
       霊泉を見つけ、この地に庵を開いたのが柴又帝釈天の始まりです。
 
 

3-帝釈天2border= ◆帝釈堂
 大正4年に二天門と同じ坂田留吉棟梁により
 創られました。 (設計は林門作)
 人々の病を癒す板本尊を祀っています。
 こちらには東の守護 持国天北の守護
 多聞天が安置されています。
 名人 坂田留吉棟梁が仕上げた総欅造り。
 堂の周囲は法華経説話に取題した彫刻が
 巡らされていて、『庭園・彫刻ギャラリー』
 で受付(400円)すると拝観出来ます。
 
    MEMO 
    帝釈天にお参りしして
    ギャラリーに立ち寄らなかったら
    ぜったい損だと思いますよ!
 

 

 

庭園・彫刻ギャラリー
 
帝釈堂の外側には、法華経説話彫刻が施されています。
大正末期より昭和9年に至る十数年の歳月を費して
加藤寅之助、金子光清、木嶋江運、石川信光、横谷光一、
石川I銀次朗、加府正一、山本一芳、今関光次、小林直光の
10人の彫刻師の手により完成されました。
 
十二支天女が奏でる雅楽法華経説話花鳥風月の彫刻は
日光東照宮に勝るとも劣らない棟梁たちの力作です!
  

4-卯

 

4-卯2

 

4-彫刻2

 

5-彫刻風神雷神

 

5-彫刻4点

 

5-彫刻干支

 

1Fへ
 

 

5-彫刻6

 
 


本堂、大客殿、回廊、庭園(邃渓園:すいけいえん)へ
 
壁の彫刻も凄いですが、回廊の床に使われている一枚板も凄いです!
こんな素晴らしいギャラリーなのに、いつ来ても歓談客はまばら…
有り難いやら勿体無いやら。 
 

6-庭園

 
 
大客殿と庭園の眺め
 
大客殿の内装品(照明ランプや室内シャンデリア)が和洋折衷で面白いです。
横山大観筆の屏風絵 「群猿遊戯図」 (彫刻下絵)が立て掛けてありました。
「これは大観の絵であるはずがない」 という説もあるそうです…真相や如何に。 
奥の間の床柱には、近江の伊吹山山麓にあた 「大南天」 が使われていて
確か 「日本一」 だと書かれていました。
 

6-庭園2

 
 
奇跡の一枚♪
 
 
見てみて! 飛んでいる鳥を始めて撮りました。 てか撮れました~。 (≧∀≦)ヤッタ
ピントが合ってないのは仕方ないとして… 翼のブルーがキレイでしょ?
  

8-鳥  庭園内を飛び交っていた謎の鳥
 この種が10羽ほどいました。
 カメラで追いかけていましたが
 ドン臭くてとても無理、、、
 と思ってたのにね。
 
 でも、どうしても
 名前がわかりませーん。
 (TДT|||)

 

 

 

 

庭園を愛でるための休憩室(大きなテーブルと椅子、ベンチ)が、回廊の途中にあります。
なんと、無料給茶機も置かれていてホット・アイスのお茶が頂けます。
暫らくベンチに腰掛けて、庭の草木や鳥を眺めて過ごしました。
 
なるほど、回廊のどこから庭を眺めても庭を美しく魅せる設計になっています。
あと、昔の板ガラスがゆらゆらと景色を映して、いい味出してましたよ~。
 

6-庭園3
 
 

0-萩   秋ですね。
  回廊脇に秋の七草のひとつ
  萩の花が咲いていました。


  萩 桔梗 
  葛 藤袴 女郎花 
  尾花 撫子
  秋の七草

 


 
枝に停まっているの写真も一枚だけマシに撮れていました。
でもこのアングルではやっぱり誰なのかはわかりません。  (´Д` )
 

9-回廊


15:00
静かな庭園で、たっぷり休ませていただきました。
ありがとうございました。
  

9-回廊1

 

0-案内図  柴又帝釈天の案内図 ⇒ 《 HP
 
 柴又の観光MAPは
 葛飾区柴又帝釈天門前参道商店街神明会
 のものが便利です ⇒ 《 HP

 
 


 

 
 

   

江戸川の土手へ 
 

10-柴又公園

 

11-団子  
 次は柴又公園経由で江戸川河川敷へ向かいます。
 帝釈天からは徒歩10分ほどです。
 今回、『寅さん記念館』 はパス。
 
 お楽しみはサイクリングロード脇にある東屋でのティータイム。
 ♪ お団子 お団子 嬉しいな~ ♪

 

 
久しぶりの晴天です。
秋風が柔らかく吹いていました。
東屋に腰掛けて、鳩や雀を横目にお団子を頂きます。 (*^0^) (゚∇^*)
彼らにはあとで常備している粟の実をおやつにあげました。
  
上流 : 矢切りの渡し辺りが小さく見え…ますか?
 

10-柴又公園1

 
下流 : 北総線が見えました。 
帰りは北総線新柴又駅から電車に乗りました。
 

10-柴又公園2

 

寅さんって
故郷柴又に帰って来る時はひと駅先の金町駅で降りて
この土手をのんびりぷらぷらと歩いて帰って来ます。
生まれ育った町、大好きな人たちが暮らす大好きな町、
きっとここは旅先で何度も夢見た景色なのでしょう。
でも、ひと騒動起こした後に
心配するさくらを残して去る時はすぐ近くの柴又駅から。
切ないね…寅さん。



    ほら、見なよ
    あの雲が誘うのよ
    ただ、それだけのことよ

 
 

 
 

*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*
 
 
2015.09.16.
都会の小さな秋。
 

1-ムベの実  ◆ムベの実
 トキワアケビとも呼ぶ
 常緑性のアケビで、
 果実はアケビのように
 割れません。
 ほんのり甘くて
 美味しいけれど、
 普通のアケビよりも
 種が大きくて食べにくい
 そうです。
 この小葉の数が
 木が生長していくにつれ、
 3→5→7枚 と増えて
 いくので、昔から縁起の
 良い樹とされています。
 

4-花2  ◆ハナトラノオ
 エノコログサ(猫じゃらし)
 整頓されがちな花壇の
 中で、ぐちゃぐちゃに咲いて
 いるところが好き。
 コオロギかなぁ…
 虫の泣き声が草むらから
 聞こえてきました。
 働き者のアリが
 上に下に行ったり来たり。
 エノコログサもだいぶ
 赤味が差してしましたね。
 秋だわ~。 
 
 
 

4-花  ◆ガウラ
 別名 ハクチョウソウ
 (白蝶草)
 初夏からずっと純白の
 花をたくさん見せてくれて
 いたガウラ。
 また来年もここで見たい
 と思いました。

 

 

 

 

 
 

 

 

2-てんとうむし  ◆エノコログサ
 ガシッとしがみつた
 てんとうむしが可愛いい。
 チャマ(猫)はこの草が
 大好きで、お土産にすると
 よく遊びます。
 秋は種が落ちるから
 夏のうちですけどね。

 

 

 

 


 

 

3-ミツバチ  ◆ジニア(百日草)
 初夏から秋まで長く咲く
 から百日草。
 江戸末に入ってきた時は
 「長久草」とも呼ばれて
 いたそうです。
 
 ミツバチがせわしなく
 蜜を集めていました。
 カメラがあると、怖くて
 近寄れない虫も
 撮ればあとでゆっくり
 観察できますね。
 ふわふわのショールが
 素敵でした。

 

 

3-ミツバチ2  ◆ジニア(百日草)
 ここに咲いていた花色は
 オレンジ、ピンク、黄色。
 あと白やグリーンの品種も
 あるそうです。
 ん? どこかで見たなぁ…。

 

 

 

 

 

 


 

  
 
 

 

今日のご褒美♪
 

…って何の?  
ランチは大丸東京店12Fの 『日本料理 たん熊』 で、限定5食の天麩羅膳。 (≧∇≦) シアワセ~
三時のおやつは3F 『京橋 千疋屋』 で、秋だからモンブランとフルーツ&Tea。 (≧∀≦) ンメ~
  

0-たん熊


カロリーオーバー
東京駅から家まで歩いて帰りました。
 
 
 
 
 

 

 

 

2015.0917.柴又  健康チェック
 
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 …がチャマのようです
 先生に会ったら
 シャーーーッ! って
 言っちゃおっかな~
 どうしよっかな~
 ドキドキ ドキドキ
 たぶん
 言わないと思います
 だって 「いい子だね」 って
 言われたいも~ん
          By チャマ