◆83 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。
×たんぱく質の栄養価は、含有するアミノ酸の総量で決められる。
含有する必須アミノ酸の量とバランスで決められる。
○たんぱく質の生物価は、吸収窒素量に対する体内保留窒素量の比率として求められる。
たんぱく質評価法
★生物学的評価法
*たんぱく質利用効率=体重増加量/摂取たんぱく質量
*生物価(吸収された窒素と、使われた窒素の比率)
生物価=体内保留窒素/吸収窒素 ×100
吸収窒素:食べた窒素-(糞中窒素-無たんぱく質食での糞中窒素)
体内保留窒素:吸収窒素-(尿中窒素-無たんぱく質食での糞中窒素)
生物価がもっとも高いものは、卵
生物価70以上が良質のたんぱく質→乳、肉、魚
比較的高い→米、大豆
*正味たんぱく質利用率
★化学的評価法
*アミノ酸価
各食品の必須アミノ酸組成/アミノ酸評点パターン ×100
※ 管理栄養士23回 応用問題から引用。
とうもろこしの第一制限アミノ酸を探す。
一番数値が小さいトリプトファン:5.3/7.4×100=72
その次に小さい値のリシン:18/52×100=35
この二つを比較すると、トリプトファンよりもリシンのほうが値が低い。
→つまり、これが第一制限アミノ酸となる!
その次に小さい値の、トリプトファンが第2制限アミノ酸となる。
ほかのアミノ酸は、評点パターンよりも高いから問題なし。
×ヒトにおける必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)は、7種類である。
バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、トレオニン、メチオニン、リジン、ヒスチジン 計9種類
準必須アミノ酸:アルギニン
×アミノ酸インバランスとは、必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)の過剰を表す用語である。
低下を示す。多といえば、フィッシャー比が低下している状態のことなど。
アミノ酸のバランスが崩れた状態を、アミノ酸インバランスという。
◆85
×体内の機能鉄量の半分は、ミオグロビン鉄として存在する
機能鉄:ヘモグロビン(赤血球)、ミオグロビン(筋肉)、トランスフェリン(輸送鉄)として存在。
貯蔵鉄:フェリチン(肝臓)、ヘモシデリン(膵、骨髄)
機能鉄(78%) > 貯蔵鉄(22%)
◆88 エネルギー代謝に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
○ a 甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝を亢進させる。
×b 体重あたりの基礎代謝量は、学童期に最大となる。
新生児期に最大。生まれたては、体重当たりの消費が大きい。
×c メッツ(METs)は、基礎代謝量の何倍にあたるかを示したものである。
メッツは、運動の強さを示すものである。
安静時の何倍に当たるか、を示したものがメッツ。
健康づくりのための身体活動量・運動量
*身体活動量:23エクササイズ/w
*運動量:4エクササイズ/w
(23エクササイズのうち4エクササイズが活発な運動、ということ)
エクササイズ=メッツ×時間(h)
○ d 安静時のエネルギー消費量は、脂肪組織より骨格筋の方が大きい。