24回 基礎栄養 その2 | 群青

83 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。

×たんぱく質の栄養価は、含有するアミノ酸の総量で決められる。

 含有する必須アミノ酸の量とバランスで決められる。

○たんぱく質の生物価は、吸収窒素量に対する体内保留窒素量の比率として求められる。

 たんぱく質評価法 

★生物学的評価法

たんぱく質利用効率=体重増加量/摂取たんぱく質量

生物価(吸収された窒素と、使われた窒素の比率)

  生物価=体内保留窒素/吸収窒素 ×100

  吸収窒素:食べた窒素-(糞中窒素-無たんぱく質食での糞中窒素)

 体内保留窒素:吸収窒素-(尿中窒素-無たんぱく質食での糞中窒素)

生物価がもっとも高いものは、

生物価70以上が良質のたんぱく質→乳、肉、魚

           比較的高い→米、大豆

正味たんぱく質利用率


★化学的評価法

  *アミノ酸価

   各食品の必須アミノ酸組成/アミノ酸評点パターン ×100

   

群青-アミノ酸価

                 ※ 管理栄養士23回 応用問題から引用。

   とうもろこしの第一制限アミノ酸を探す。

   一番数値が小さいトリプトファン:5.37.4×10072


その次に小さい値のリシン:1852×10035


この二つを比較すると、トリプトファンよりもリシンのほうが値が低い。

→つまり、これが第一制限アミノ酸となる!

 その次に小さい値の、トリプトファンが第2制限アミノ酸となる。

ほかのアミノ酸は、評点パターンよりも高いから問題なし。

×ヒトにおける必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)は、7種類である。

 バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、トレオニン、メチオニン、リジン、ヒスチジン 計9種類

準必須アミノ酸:アルギニン

×アミノ酸インバランスとは、必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)の過剰を表す用語である。

 低下を示す。多といえば、フィッシャー比が低下している状態のことなど。

 アミノ酸のバランスが崩れた状態を、アミノ酸インバランスという。

◆85


×体内の機能鉄量の半分は、ミオグロビン鉄として存在する

 機能鉄:ヘモグロビン(赤血球)、ミオグロビン(筋肉)、トランスフェリン(輸送鉄)として存在。

 貯蔵鉄:フェリチン(肝臓)、ヘモシデリン(膵、骨髄)

機能鉄78%)  貯蔵鉄22%)

88 エネルギー代謝に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。


○ a 甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝を亢進させる。

 

×b 体重あたりの基礎代謝量は、学童期に最大となる。

 新生児期に最大。生まれたては、体重当たりの消費が大きい。

×c メッツ(METs)は、基礎代謝量の何倍にあたるかを示したものである。

 メッツは、運動の強さを示すものである。

 安静時の何倍に当たるか、を示したものがメッツ。

 

 健康づくりのための身体活動量・運動量

  *身体活動量:23エクササイズ/w

  *運動量:4エクササイズ/w

    (23エクササイズのうち4エクササイズが活発な運動、ということ)

エクササイズ=メッツ×時間(h)

○ d 安静時のエネルギー消費量は、脂肪組織より骨格筋の方が大きい。