「老化」が痛みの原因ではありません。
最近「左肩」が一か月前から痛み、
整形外科で診察を受けたら、
「左肩関節の老化による変形で痛む」と言われ
ほとんど毎日通院して治療を受けたが、全く楽にならない
という患者が、私の治療を受けにやってきました。
「右肩の痛み」の様子をよく調べると
先ず、痛みの出る前は全然痛みはなく
いろいろなところを押して「痛む場所」を
探してもはっきりしません。
肩関節の「運動制限」もありません。
頸筋部に「緊張」があり、発症時の様子を聞いてみると
朝、起きるときに少し「違和感」があり
だだんだん痛みがひどくなったことを思い出してくれました。
頚椎の傍らを探り、一か所にハリを浅刺し置鍼して
その場でほとんど楽になり、
治療二回の今日で完治です。
いまの専門医の診察では、ほとんどの場合、詳しい「問診」も「触診」もなく、
すぐにMRIやX線の検査に回され、明確な「画像診断」での病因がつかめないと
「老化による変形からくる痛み」と診断され、
治らずにリハビリなどで、その時は「楽になる感じ」がするので、
痛みを我慢してマンネリ的な通院を続ける患者であふれているのが
運動器系の痛み医療の現状である・・・・・と言っても、
言い過ぎではないのが現状であると断言せざるを得ないと思います。
熟達した適切なハリ治療では
痛みの原因をつきとめ、痛みは必ず軽快させます。
ハリ医術者には、
必ず痛みを楽にして
患者無視の今の医療の現状を糾弾し
患者中心の医療の再建へ向けての闘いに
患者をどう組織して立ち上がらせ
ハリ医術者はどのような役割を果たすべきか
真剣にみんなで検討すべき使命がある
と考えています。
☎ 028-633-1866