鍼は、表皮に刺して
癒し効果を発揮する! 再論②
「鍼経」」の冒頭にある
「持鍼之道正指直刺無左右」
この文章は、ハリの刺し方を明確に教えている。
これを、しっかりと治療実践を踏まえて読み取る、と
現在の鍼治療の学術はすべて「直刺」の誤読の上に築かれている
ことが明白になる。
ほとんどすべての刺し方は、「縦にまっすぐ刺す」ことを
原則として、斜刺、横刺などは特例とされている。
これは、完全に間違いである。
「表皮に沿って浅く素直に刺す」
としか読むべきではないのである。
古代中国の医人たちは、
「鍼を刺す場所・ツボ」は体表にあることを明確に把握し
書き残している。これが「鍼経」である。
後代の学者たちはこの最重要点を「縦にまっ直ぐ」と読んで
膨大な学説を積み上げ、文献学的な考察で「鍼理論」を構築してきた。
今までの「教育機関」ではほとんど何の疑いもなくそのように教えてきたし、
現在の鍼師は、当たり前のように縦に深く刺し、
あるいは浅くても「気を得る」と称し「感じる」ように刺している。
私は「本来の鍼」は
微鍼による「表皮刺法」でほとんどの病苦を癒し
病の状況に応じて他の鍼を使い分けるものである。
と考えている。
私の新しい「鍼医学」は
過去すべての「鍼理論」を覆し、
現代医学も根本的に見直し、
患者を癒し切る医学・医療の学問を築く基礎
となるものである。
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