新たな「ハリ医学」を「浅刺・置鍼法」で築く、挑戦の軌軌 ⑪
「本来のハリ」の事実は歪曲されて伝わった。 ②
「本来のハリの医術」の集大成ともいえる
霊枢・九鍼十二原第一の実践からスタートし、
実践効果の事実を即物的に解明するこが、
新しい「ハリ医学」の建設の第一歩である。
既成の「学説」の借用・こじつけ解釈でなく
事実の構造を明らかにすることが真の学問である。
「本来のハリの刺し方」は
霊枢・九鍼十二原第一の冒頭にある
「持鍼之道」は「正指直刺無左右」に尽きるのである。
この「直」一字の読み違いが、何の疑いも持たれずに
現在に至るすべての「鍼灸学」の根幹となってきたのである。
私の最大の恩師・丸山昌朗先生は、
55年以上も前に直を「縦に刺す」と読むことは
誤りであると提言された。
先生はこの文を次のように
「指は正しく穴・ツボに当て、目標を向かって正しくなおく刺入し
鍼をふらふらさせてはいけない」と読まれた。
しかし、これも間違いだと思う。
私の読み方は
「正しく針先を押さえて、ツボのある表面に沿って
左右にぶれないように刺さなければならない」である。
このように刺した時、今までのように
縦に深くあるい浅く刺した場合と
どう違うかを明確にすることで
「本来のハリ」の凄さを明らかにすること
が次の仕事である。
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