【社内改善】営業職と営業事務職の線引き、ちゃんとできてますか?
企業支援をしていると、「営業職」と「営業事務職」がごちゃ混ぜになっている職場をよく見かけます。
営業事務の方が、見積書・請求書・納品書の作成から納入連絡、時には顧客対応までやっている…なんて話、珍しくないですよね。
でも、ここで問題なのは、営業と営業事務の区分けが曖昧になっていること。
その結果、事務側の不満が溜まり、社内の雰囲気が悪くなっている会社が本当に多いんです。
■1. 案件の最終責任は、営業職がしっかり負う
営業事務はあくまで営業を支援する立場。
顧客との交渉や調整は、本来営業が責任を持って行うものです。
ところが実際は、営業が動かずに事務に丸投げして、
トラブルが起きたら「事務のせい」。
…これでは、事務職のモチベーションは下がる一方です。
営業事務に責任を押し付けるような職場では、
「失敗を隠す文化」や「責任転嫁の空気」が蔓延していきます。
まずは社内ルールとして、明確にしておきましょう。
「最終的な案件責任は営業職が負う」
営業がイニシアチブを取り、結果にも責任を持つ。
この意識があるかどうかで、チームの信頼感は大きく変わります。
■2. 営業事務が出す書類は、営業が最終チェック!
営業事務が作成する見積書・納品書・請求書などは、
外部に出る「会社の顔」です。
そのため、必ず営業職が最終確認してから出すルールを徹底しましょう。
営業事務は事務のプロですが、取引条件や顧客の意図まで完璧に把握しているわけではありません。
間違いがあっても、最終的にお客様対応をするのは営業です。
営業自身が「自分の責任で出す書類」という意識を持つだけで、
ミスは格段に減りますし、事務との信頼関係も深まります。
■3. 営業と事務は“上下関係”ではなく“チーム”
いまだに「営業が偉い」「事務はサポートだから下」という感覚が残っている会社があります。
でも、それはもう時代遅れです。
営業が成果を出せるのは、事務の支えがあってこそ。
事務がスムーズに動けるのは、営業の理解と協力があるからです。
営業と事務は対等なチームであり、
お互いが尊重し合うことで、会社全体のパフォーマンスが上がります。
💡まとめ
✅ 案件の最終責任は営業職が取る
✅ 書類は営業が最終チェックしてから提出
✅ 営業と事務は“上下関係”ではなく“チーム関係”
営業が事務に甘え、
事務が営業に不満を抱える――。
この悪循環を断ち切るためには、
まず「責任」と「役割」を明確にすることからです。
営業も事務も、会社を支える大切な仲間。
線引きがしっかりすれば、
チーム全体のスピードと士気は驚くほど変わります。
