【要注意】新規開拓よりも先に“財務”を見直そう!

「新規開拓で売上アップを狙うぞ!」
そんな気合いを入れている中小企業の社長さん、多いですよね。

でも、いざ新しい取引先にアプローチした途端に、
「今回は見送らせてください」と言われてしまうケースがあるんです。

理由は意外とシンプル。
あなたの会社が“債務超過”だから。

税理士の先生に任せて、きちんと決算処理はしている。
けれど、赤字が何年も続いた結果、
知らない間に債務超過になっている会社、実は本当に多いんです。

そういう企業は、いわばゾンビ企業
つまり、「生きてはいるけれど、動けない」状態です。

■取引先は、必ずあなたの会社の財務状況を調べています

新しい取引先に「決算書を見せてください」と言われた経験、ありませんか?
もちろん任意ですが、断りづらいですよね。

たとえ断っても、信用調査機関を使って調べられています。
企業は「この会社にどこまで信用取引(掛け)していいか」を見極めるために、
あなたの会社の数字をチェックしているんです。

これを「与信限度管理」といいます。

大手企業では当たり前のように行われていて、
既存の取引先でも毎年、財務状況を見直しています。

実際、コロナ禍ではキャッシュフローが悪化した企業に対して
「現金取引でないとお取引できません」と通告したケースもありました。

財務の数字は“ただの数字”ではなく、
あなたの会社の信用そのものです。

■債務超過なら、まずは既存顧客と一緒に立て直そう

正直に言います。
債務超過のまま新規開拓しても、取引はほぼ成立しません。

だからこそ今は“守り”のフェーズ。
既存のお客様と一緒に立て直すのが一番の近道です。

  • 既存取引のボリュームを増やす

  • コストを見直して利益率を改善する

  • 無駄な在庫や外注費を減らしてキャッシュを増やす

こうした地道な努力が、
結果的に次の「攻めの経営」につながります。

 

■税理士任せにせず、社長が財務を理解する

「うちは税理士に全部任せてるから大丈夫」
そう思っていませんか?

税理士は“税務”のプロですが、“財務改善”のプロではありません。

実際の経営判断、資金繰りの見通し、利益確保の戦略――
これらを動かすのは、最終的には社長自身です。

つまり、財務を理解している経営者こそ最強
数字を読める社長は、どんな環境でも強いんです。

💡まとめ

✅ 新規営業より先に、自社の財務状況をチェック!
✅ 債務超過なら既存顧客と一緒に再建を
✅ 税理士任せにせず、経営者自身が数字を理解する

 

営業を頑張る前に、まず数字を整える。
これが本当の「攻めの一手」です。

数字を読める社長が増えれば、
中小企業はもっと強くなりますよ✨