値付けできない営業は、まだ“半人前”かもしれない
営業職の皆さん、自分の売価って自分で決めてますか?
私が新人だった頃、ある上司(今は大手企業の副社長)にこう言われました。
「値付けができたら、一人前や!」
当時は何を言ってるのかピンときませんでしたが、
今ならハッキリ言えます。
値付けこそが、営業の真髄なんです。
だって、あなたがつけたその価格が、
会社の利益を左右するんですよ?
上司に言われたまま、過去の見積をそのまま流用していたら、
そりゃ利益なんて出ません。
1.まずは“原価”を見直してみよう
値段を決める前に、まずやるべきこと。
それは、原価の棚卸しです。
材料費、物流費、光熱費、人件費…
アフターコロナで、全部のコストが変わっています。
昔の数字のまま見積もっていたら、
知らないうちに“赤字案件”を取ってる可能性もあります。
「この案件、本当に利益出てる?」
たまには立ち止まって、数字を見直してみましょう。
2.高付加価値か?汎用品か?で価格の決め方を変える
売っているものが「他にない強みがある商品」なのか、
それとも「競合が多い一般品」なのかで、
価格の決め方はまったく変わります。
🔸高付加価値品
→ “価値”で勝負。利益率は強気に設定!
→ 値引きは例外対応。価値を守る価格を死守。
🔸汎用品
→ 原価に“確実に取る利益額”を上乗せ。
→ 値引きは「数量」や「納期」との交換条件で。
価格は「感覚」ではなく「戦略」で決める時代です。
3.価格のルールを仕組みにして、強い営業チームへ
一人の営業が頑張るよりも、
チーム全体で利益を出せる仕組みを作る方が強いです。
たとえば――
・商品別の価格設定フロー
・原価更新のチェックリスト
・値引き条件や承認ルール
これを整えるだけで、営業が誰に変わっても利益が出せるようになります。
“価格で勝てる営業チーム”は、こうして育っていくんです。
🌱 まとめ
・営業が価格を決める力=利益を生む力
・原価を最新に更新して、赤字を防ぐ
・高付加価値品と汎用品では、値付けの考え方が違う
・仕組み化してチーム全体で“利益が出る営業”を育てよう
「値段を決めるのは上司の仕事」――
そう思っていたら、いつまでも半人前のままです。
値付けを自分で決められるようになった瞬間、
あなたは本当の意味で“プロの営業”になります。
