企業は縦割りで役割分担が明確なほど事業スピードは上がります。しかし、縦割りが強すぎると「隠蔽体質」になりやすく、全社的な危機に対応できないというリスクもあります。
これを防ぐには「横串を通す仕組み」を導入し、企業全体の状況と課題を共有する体制をつくることが必要です。
1.部署間でデータをバラバラにしない重要性
部署ごとに色があるのは良いことですが、情報を共有しないまま進めると全社的な問題を見逃すリスクがあります。
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部署ごとの現状が見えないと、問題が顕在化してからでないと対応できない
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部署間での連携不足が、経営全体の力を削ぐ
このため、定期的な報告会議で部署ごとの現状をオープンにする仕組みが必要です。これは経営者の責任で実行すべきであり、中間管理職任せでは不十分です。
2.クラウド共有で全員が最新情報を確認できる
有効な手段の一つが、会議の議事録や重要なデータをクラウドで共有することです。
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週次の報告内容を共有すれば、現場からの「気づき」が上がりやすい
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全員が同じ最新情報を確認できることで、一体感が生まれる
ただし、すべてを無条件で公開するのはリスクもあります。経営方針に直結する情報は精査しつつ、透明性を意識して公開することで、企業ブランドの信頼感も高まります。
3.情報の透明性が意思決定を早める
透明性の高い情報が共有されると、経営陣と中間管理職の双方に緊張感が生まれ、気づきが増えるようになります。
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部署単独では気づかない改善策を、他部署が指摘できる
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情報が早く届くことで、経営判断のスピードが格段に上がる
こうした情報共有の仕組みは、全社の成長を促す触媒になります。
まとめ
透明性の高い情報を社内で共有できる企業は、意思決定の速さそのものが競争力になります。
「縦割り組織 × 横串の情報共有」で、ぜひ経営の質を一段高めてください。