皆さんの会社には、まだ「手作業で対応している業務」は残っていませんか?
大手・中堅・中小問わず、意味も考えずに続けているアナログ業務は必ず存在します。実はそれが、慢性的な残業の原因になっているのです。

しかし、現場では「残業代が減ると困る」という心理から、あえて上層部に改善を上げないケースもあります。けれども残業代で稼ぐのは、自分の人生を切り売りしているのと同じ。むしろ、アナログ業務を減らして生産性を高めれば、基本給や評価につながる可能性があるのです。

1.残業の背景にあるアナログ業務

現場でよく見られるのは、納品書や仕入在庫管理、決算関連の書類を「手書き」や「紙ファイル」で対応しているケースです。
例えば納品書。手書きで記入して間違えると、破棄して一から作り直す必要があります。これが戻り作業を生み、残業の温床となります。

2.具体的な削減事例

ある企業では、納品書をエクセルのフォーマット化に切り替えました。数字と日付を入力するだけで発行でき、印鑑も「省略」と記載すれば対応可能。
このシンプルな仕組み化により、手書き対応にかかっていた時間が大幅に削減されました。経理や事務担当の残業が減っただけでなく、間違いによる再発行コストもゼロになったのです。

過労で机に突っ伏す女性社員

3.生産性向上=人材定着につながる

アナログ業務を減らすことは、単なる残業削減にとどまりません。

  • 定型業務に追われていた社員が、本来の業務に集中できる

  • デジタルツールを活用することで、短期間でスキルを習得できる

  • 「会社が効率化を進めている」と感じることで、働きやすさが増す

これらの効果が積み重なり、従業員のモチベーションが上がり、結果として 人材の定着率向上 に直結します。残業を減らすことは、人材を守る経営施策でもあるのです。

まとめ

DXは単なる業務改善ではなく、残業削減と人材定着を同時に実現できる経営戦略です。
「アナログな手作業をどこからデジタルに変えられるか?」を現場と一緒に見直し、小さな改善から始めることが大切です。

 

本日もありがとうございました。